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僕は、君のヒーローになる。  作者: ブラックキャット
テゼルト編
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迷い彷徨い果て少年が見つけたもの

  明かりのない暗闇の中で腕を掴まれ連れ出された。

 険しい林の中を駆け抜けていきセバスチャンの姿さえ見えなくなった。

「なんで逃げないんだ!!君は魔獣に襲わられているのに...」

 顔も知らない何者かに怒鳴られマオは呆然としていた。

「セバスチャンは魔獣なんかじゃない。家で飼ってるペットみたいなものだ」

「魔獣がペットな訳ないだろ。そんな化け物が人様に懐くと思うか?君は子供で

 純粋だが騙されるな」

  彼は舌打ちをしてイラついた様子を見せた。

「僕は子供じゃない!とにかくセバスチャンは人間を襲ったりしない」

  「坊ちゃん!!ロリコン野郎はわたくしがやります」

 セバスチャンがマオの元へと颯爽と現れた。

「誰がロリコンだ!こいつ話せるのか?よっぽど賢い魔獣だな」

 彼はふてぶてしい態度でセバスチャンを見つめた。

  「私は他の魔獣よりかは知能も高いので単細胞な貴方には負けません。坊ちゃんを攫う気なら私が相手になります」セバスチャンは牙を剥き出しにして戦闘態勢に入っていた。

「セバスチャン!このおじさんは僕のことを魔獣に襲われてるって勘違いして...」

  マオは彼を庇いセバスチャンの目の前に立っていた。

「そうなんですか?」 セバスチャンの問い掛けに彼は頷いた。

「おじさんではないが俺も名乗ならなかったのが悪いな。クロウだ。君たちは

 誰だ?魔獣の方は知ってる」

「僕はマオだ。クロウさんはここで何をしたの?」

  「別に何かしてる訳では無いさ。君達はもう遅いから俺の所に来たらいい」

「それは申し訳ないですし...」セバスチャンは首を振っていた。

「このところ魔物が多いから魔獣でも危険だ。それに大事な坊ちゃんを危険晒しちゃ不味いだろ」

「それもそうですね。貴方のお言葉甘えることにします。坊ちゃん行きましょう」

「セバスチャンがそう言うならいいよ」

  マオ達はクロウという男について行きある所へとたどり着いた。


 *****************

  目眩がするくらいの眩しい光が目に差し込んだ。

 それを紛らわす為にワインを口に運んだ。

「さっきから飲むすぎよもう何も言ってこないわよ」

  パトラはロンディ首相の肩を叩くが落ち着かない様子だ。

「分かってはいるがいつ何を言ってくるか分からない」

 ロンディ達はバルコニーを出てパーティ会場に戻っていた。

  「そんな心配はいらないさロンディ首相...」

  彼らの前に現れたのは色黒くガタイのいい男だった。

「ペッパー首相久しぶりだな!君がこんな所に来るとは珍しいな」

  「まぁ同盟を断るために来ただけだが...」

  ロンディ首相と握手を交わしペッパー首相はにこやかにしていた。

「そうか君もか。お互い大変だな」

「断ったら島国の分際で生意気だと言われた。だが俺は国を好き勝手にして欲しくない」ペッパー首相は豪快にワインを飲み干しテーブルに置いた。

「テゼルトの情勢は荒れに荒れてる。デモも独裁政治を撤廃しようと躍起になってる。白魔王様に俺達の同盟を取り付けないと顔向け出来ないんだろ」

  「全くその通りみたいだ。まぁここでするような話じゃない。」

  「そうだな。また会談でもしよう」

  パーティ会場の周りが騒がしくドタバタとしていた。

  「何かあったのか?フェルトさん」

  ケンは周りに目をちらつかせるが人が多すぎてよく分からない。

  「わしもわからん...」フェルトは渋い顔をして首を横に振った。

  「さっきパトラ君がマオくんが居ないと言っただろ。執事たちが探してる

じゃないか?」

  「それでなの?屋敷のどっかにいるんじゃないの」

  パーティ会場で騒がしくしていた執事達はどうやらジョン首相を探していた。

「皆さんジョン首相がどこにいるか知りませんか?屋敷を調べ尽くしたのですが

マオ様が見つからなくて...」

  「それは本当か?セバスチャンが一緒なはずだ。」

  ロンディ首相は執事達に駆け寄り話を尋ねた。

「そのセバスチャンも見つからないのです。恐らく一緒だと思うのですが心配で

仕方ありません。皆さんが知ってる通り我国は情勢が不安定です。もしかしたら

誘拐されたかもしれません」

  「大袈裟すぎるだろ。我が国は軍事国だそんな命知らずな奴はいない。マオはすぐに帰ってくるいちいちそのくらいで騒ぐなよ」

  ジョン首相はパーティ会場の壁を叩き執事達を睨んだ。

「ですが坊ちゃんは出掛ける時は書き置きを必ず置いていくのです!それが

なかったんです」

  執事の言葉をまともに聞く気も無くふてぶてしい態度を取っていた。

「ただの偶然だろ...騒がしくして済まないパーティーを楽しんでくれ」

  「本当に君は父親なのか?仮にもマオくんが行方不明なんだ。なんでそんなに

呑気なんだ?」

  ロンディ首相はジョン首相を責めたてるが冷たく睨み返された。

「間違いなくマオは俺の息子だ。だが所詮世継ぎに過ぎん。代わりならいくらでもいる」パトラが殴りそうになったか、一生懸命にケンが止めていた。

  「ほんとさっきからムカつくわね!マオくんが絶望するのがよく分かるわ。

こんな国に世継ぎなんて彼は嫌なはずだわ」

  「君にそんな事を言われる筋合いなどない。一般人が政治に口を出すな出ていけ」ジョン首相はパトラを追い出した。

  パーティ会場は騒然としたがジョン首相の圧力で何とも言えない空気となって

いた。


 **************

  クロウという男について行くとテゼルト村という所にたどり着き小さな家に

入っていった。

  そこには本が沢山置かれていてマオは魅了されていた。

「マオは本が好きなのか?好きに読んでいいぞ」

  「うん。ありがとう」

  マオは目をキラキラさせある歴史の書物を手に取った。



 次回に続く。





 

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