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僕は、君のヒーローになる。  作者: ブラックキャット
ブルーメンヘッド編
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偽りの平和

  「嘘だろ...」とロンディ首相の言葉を聞いた瞬間、パトラは、呆れた顔をしていた。「なんで、あたしがあなたに嘘をつかなきゃいけないの?」

 彼女のその言葉だけでも充分分かっていた。でもロンディ首相は、理解したくもなかったがこれは、事実だ。これが白魔王の脅しなのか?我が国を従わせる為の...。

「いつまで黙ってるの?首相さん...」

  パトラに険しい顔で睨まれていた。

「嫌、すまない...君達に話す事ではないのだがブルーメンヘッドは、帝国の配下になるかもしれない。白魔王は、この国の平和を脅かして、その話に持っていこうとしているのかもしれない」

  ロンディ首相は、深刻そうな表情をしていただがパトラは、依然として眉間に

 皺を寄せていた。

「白魔王様は、相変わらずやり方が姑息なのね。ねぇロンディ首相、何故そこまで分かっていて何もしないの?」

「しないんじゃない!出来ないんだ。武力では、勝てないし白魔王様には、逆らえば世界を敵に回す事になる。我が国は、帝国とテゼルトの間に挟まれ、ただでさぇ肩身が狭いのに...」

  ロンディ首相は、彼女の言葉を否定するように声を荒げるが響いてないのか

 眉一つすら動かない。

「テゼルトって独裁国家でおまけに白魔王の配下だろ...しかも軍事政治だもんな。」

「ケン!この人を庇うつもりなの?」

 パトラは、ケンの肩を揺らすが、振り払われた。

「人の話は、ちゃんと最後まで聞け!パトラ。ロンディ首相、だからなんだよ。

 てめぇがヘタレなだけだろ。白魔王の脅しに国民は、恐怖で怯えているんだ。早くなんとかしろ...」

  ケンは、地を這うような低い声で威圧感を感じさせた。

「あんたも偉そうな口を聞いてるんじゃないの!人の事、言えないじゃない?」

 パトラは、ケンの耳元で怒鳴り散らした。

「うるせぇな!ちょっと黙っとけ!」

  ケンに無理やり口を押さえられ、パトラは、不服そうな顔をしている。

「君達には、関係のない話だ。これ以上立ち入るな...我が国の事だ。」

「分かったわよ!あたし達は、この国に依頼を受けに来ただけよ。これが終わったら帝国に帰るわよ!」

  パトラは、足をうるさく鳴らせ、彼らは、去っていた。

「何なんだ。ほんと彼らは...」

  ロンディ首相は、呆気に取られ、そこに立ち尽くしていた。

 我が国の安全と平和と国民にとって平和...ロンディ首相は、どっちを取ればいいか分からず、どの方向に導けばいいのかも見失ってしまった。


 ✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿

  熱風とともに流れ込んでくる暑さに体は、汗ばみ服でさえも邪魔に感じた。

「テゼルトの事についてですか?ケン」

  ジスタ達は、ルビア達の応援にテゼルトまで駆けつけていた。

「そうだ。現地にいるんだろ?なんか知らないか?」

「どういう国かでいいですか...ざっくり言えば独裁国家で軍事政治で後ろ盾には、帝国が居る。そしてブルーメンヘッドの隣国位ですかね?」

「そうか...ありがとうな。それにしてもそんな所にいて大丈夫なのか?」

「今の所は、大丈夫ですよ。まぁ俺達がいる所は、テゼルト村ですし、のどかな平和な所ですよ。ただ作物が育たなくて食糧不足なので食料を届けるだけの仕事なんで...。」

「そうか...まぁ気をつけろよ」

  「それは、貴方達の方でしょ...ブルーメンヘッドの現状は、あまり宜しくないですよ」

「それは、分かっている。パトラは、深入りしようとしてる。俺は、それを止められない。」ジスタは、ケンの声だけで深刻なのが伝わった。

「パトラのお節介ですか?まぁ止めなくてもいいじゃないですか...あの人だって

ちゃんとわきまえるでしょ。」

「まぁそうだよな。ジスタ、テゼルトが怪しい動きをしたら、教えてくれ」

「分かりました。ケン、ご武運を...じゃあ。」

「じゃあな...ジスタ」

  互いに電話を切り、端末の電源を切った。


 ✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿

  翌日、ケン達は、ブルーメンヘッド森林にヒルア達と合流する事になっていた。

  「この前来たよりも獣臭いわね...」パトラは、鼻を効かせ、森林には、血の生臭い匂いと死体の異臭が漂っていた。

「そう言えば臭いな。今日は、聖水探しと花畑荒らしの魔物退治だって言うのに...」

「気持ちが悪いわ...悪化してるじゃないでしょうね」

 パトラが森林をゆっくりと歩いていると「パトラ!!大変よ。花畑荒らした魔物が現れたわ」

  ヒルア達がすごいスピードでこちらに駆け寄ってきた。

「大変じゃない!でも姿をなんで知ってるの?」

  パトラがそう言うとヒルアは、饒舌に語りだした。

「ブルーメンヘッドの花は、薬草としての役割を持っているの。匂いが強烈だし

それが奴の体臭となって染み付いていたの」

「分かったわ!すぐにでも行きましょう!」

 4人とも頷き、ブルーメンヘッド森林の奥地である湖に足を運ばせた。


 ✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿

  彼らがたどり着いた先は、まさに地獄だった。森林に住み着いていた動物が

食い散らされた後や血が生々しく残されていた。

  奴は、彼らの足音が聞こえると振り向き、血だらけの牙を見せつけた。

  そして、木を引っこ抜き、持ち上げ、思い切りぶん投げた。彼らは、避けて

奴を睨んでいた。

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ」雄叫びを上げ、ヒルアは、「雷網(らいこう)」を仕掛けるがひるむことも無く化け物は、彼らに襲い掛かる!!


 次回に続く。




 

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