螺旋状に描いたむちゃくちゃな夢。
サブタイトルの意味ですが、ルワード博士が描いた夢。ルビアと普通の暮らしをする事。どこかの名物料理を食べたり、旅行したり、ルビアに世界の色々なことを教えたり、博士にとっては、普通の日常....。
ルワード博士にとって、それが1番の大切な夢でした。この夢のような日々がいつまでも続くようにそして...”アイラ達に恥をかかせたい”2つ目の夢
残念ながら彼は、この世にいませんが自分の娘が幸せなら彼も喜ぶ事でしょう。明日、更新したいのですが、仕事ですし、皆さんが褒めてあたしのやる気エネルギを与えてるくれるのでしたら頑張りますわ(*`ω´*)ฅ
是非、感想ページでご褒め言葉をお待ちしております。(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
このスポットライトは、白魔王にふさわしい場所である。そこは、眩しく、人々を魅了する光だ。皆が彼女を見ている。たとえ彼女が言う言葉が虚言であっても、この恐怖政治においては、嘘にもならない。カツン...カツンとルビアの足音が響き渡り、時折、機械音が発される。
「記者の皆様、白魔王様が今言ったことは、全て嘘です。あたしは、ビーストもスモークもばら撒いていません。全部、あたしを陥れ、この事態を揉み消す為の虚言です。」突如、現れたルビアの言葉に白魔王は、立ち上がった。
「違うわ!あたしは、嘘なんてつかないわ。貴方は、あの博士によって間違った事実をインプットされたのよ!」
白魔王は、指をさして、ルビアにそう言うが、あくまで冷静を装った。
「博士の名を忘れたのですか?ルドーワ博士の事を調べたらすぐに分かると思いますよ。極めて優秀な人でしたから...」白魔王の周辺にいた記者達は、一斉に腕時計型の携帯端末を操作して調べ出し、ルドーワ博士の顔が映し出された。
「ジロン!そのロボットを止めなさい!これは、局長としての命令よ」
白魔王は、血走った目で怒鳴り散らすが、ジロンは、淡々とこう話した。
「その命令は、聞けません。俺は、ここに来る前に国際ギルド局に退職届を出してきました。だから、貴方の部下ではない。よって、従う必要は、ない。」
急にジロンの口調が変わったのは、彼なりの意思表示だ。それらを感じてる暇など白魔王には、無かった。「白魔王様...俺は、ずっと、ヒーローになりたかったんだ。でも国際ギルド局は、自分なりの正義を貫ける場所じゃない。」
ジロンが真摯に訴えかけても、白魔王は、何も心に響かなかった。
「そりゃそうよ。あたしが正義なんだもの...」
「それだ。局員は、自分の考えを持ったなかった。そんなの持っても叶わないから。希望も捨て、貴方の奴隷になる事を決めた奴もいるかもな」
彼の言葉が気に食わないのか、声を張り上げた。
「ジロン?今すぐ取り消しなさい!貴方のその考えは、正解じゃないわ」
「じゃあ、教えてくれよ!何が正義で何が正解なのか?白魔王様、貴方は、ルドーワ博士に何をしたんですか?」ジロンは、そう尋ねるが、彼女は、惚ける事しか頭にない。「あたしは、何もしてないわ!そんな男知らない。」
「貴方が惚けるつもりなら、あたしの口から言います。」
2人の口論に割って、入るようにルビアは、口を開いた。
「惚けるも何も知らないわ」
そうやって嘘を幾つ並べたら、彼女は、気が済むのだろうか。眉も1つ動かさず、悪意しかない言葉しか言えない白魔王に感情などというパーツを揺れ動かすな...この世界には、言論の自由なんてあるはずのない。目の前にいる彼女がいる限り...ルビアは、感情を乱れない為にそう何度も唱えた。
「ルドーワ博士は、ホワイトキング科学機関局にかつて所属していた。極めて優秀で研究熱心で人望もあった。そんな彼に嫉妬した研究員2人は、論文を燃やし、彼の研究室にあった書類や資料を無茶苦茶にした。それでも、嫌がらせに屈しず彼は、”あたし”を作りました。それは、科学機関局を出て行った後、すぐのことです──」ルビアは、淡々と話し、感情を無にしていた。
「やめなさい!!ここは、貴方が喋る場所じゃない。あたしの会見会場よ?」
テーブルを叩き、白魔王は、怒鳴り散らした。
「は、話を続けてください。ルビアさん」
1人の記者が手を挙げ、彼女の話を促した。「分かりました。」
ルビアは、頷き、口を開こうとしたが、白魔王に遮られた。
「貴方の所属している会社教えなさい!今すぐ調べて潰してあげるわ」
彼女の言葉に怯え、記者は、すぐに手を下げた。
「そんな声を挙げて女王様が随分と品がないな。こいつが今言ったことが嘘なら、毅然として話が終わってから話せばいいだろ?なんで話の邪魔をするんだ?」
ジロンのその言葉に白魔王は、屈辱的な顔をして、カウンターテーブルを殴った。「こいつの話は、長話になるだが、ここに紙がある。びっしり活字がいっぱいだ。要らないなら燃やせ!必要なら世界に事実として、記者としての職を真っ当しよう。」ジロンは、どこからか、その大量の書類を出したのか不思議に思う位にばら撒いた。彼は、振り向きざまにルビアに笑顔を見せた。
「ルビア?少しは、仕返しできたな」
「ジロンらしいですね」彼女は、勿論、微笑み返した。
「貴方...分かっているの?ジロン!何をしたか...」白魔王は、ジロンにそう尋ねるが、彼は、非常に清々しい表情をしていた。
「分かってるさ。だから、退職届を受理して下さい。俺は、あの場所へとは、戻ることは、ないです。貴方の部下でも奴隷でもありません。ルビア?行こう。」
彼は、ルビアの腕を掴んだ。
「覚えておきなさい!貴方は、この白魔王様に逆らったのよ?指名手配でもして縛り付ける事だって出来る。跪くなら今のうちよ」
白魔王は、言葉巧みに脅すが、今の彼には、それは、効かない。
「冗談は、よせよ、そんなの二度とごめんだ。」
後日、ジロンは、5年務めた国際ギルド局を退職した。退職届は、無事に受理され、一件落着だ。
───────数日後────
「何が一件落着なんですか?ジロン、新聞やメディアは、連日あなたとルビアのことばっかり報じられます。有名人ですね...おかげで例の科学機関は、組織ごと一時閉鎖。まぁ、研究所もあのザマですし妥当ですが...」
ジロンは、ジスタと喫茶店でお茶をしていた。
「お前こそ、よく逃げれたな!あの冷酷騎士に目を付けられたのに...」
「ヒルアにもらった催淚煙幕をばら撒き、その隙に逃げましたよ。俺達に依頼された事は、手助けなので、終わったらささっと帰りますよ」
ジスタは、ため息混じりにそう語っていた。
「ありがとうな、ジスタ。お前達がいなかったら、ルビアの願いも叶えられなかった。」ジスタと握手を交わすが、愛想笑いをされるだけだった。
「それがあれですか?」
「ルドーワ博士は、生前、いつかあいつらに”恥をかかせたい”とよく口にしていた。まぁルビアは、冗談だと言っていた。でも、博士は、喜んで話を聞くでしょうって言ってたよ。墓の前で...」
ジロンは、窓の方を遠くに見据えていた。時折、切なそうだ。
「それは、良かったですね、ジロン。報酬は、後日、お話します。」
ジスタは、微笑んでそう言っていた。「金なら今、渡すぜ」
ジロンは、リュックから、財布を取り出すが、彼に手を押さえられた。
「お金ならいりませんよ。ジロン、貴方なりに正義を貫いていたんですね。ずっと迷っていたのなら言ってくればよかったのに───」
ジスタは、にこやかにそう言っていたが、目が笑っていない。
ジロンは、恐る恐るにこう尋ねた。
「ルビアみたいに思い切り平手打ちします。」彼は、ジロンにそう笑いかけ、寒気を感じさせた。
次回に続く。
2ヶ月ぶりにお久しぶりです!!!
改稿作業も終わり、プロット作業中ですが順調なので再開にこぎ着けました!!
大変お待たせしましたがご愛読とブクマと感想の方をよろしくお願いします(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)




