ぶっ壊してやる!!
この話を最後に2ヶ月程度
休暇を頂きます、修正と文学の勉強に
励みます、感想とアドバイスをお待ちして
おります。
博士達は、燃え盛る炎の中で意識が朦朧としていた。
「二人とも息は、あるみたいで、安心ですね」彼は、彼らを見下ろすようにそこに立っていた「た、助けに来たのか?ハク...」
博士は、立ち上がりたいが、もう体は、ボロボロで損傷が激しかった。
「決して、そうでは、ありませんが、証言して貰わないといけないのですよ。だから、死んでもらっては、困ります。」ハクは、そう言いながらも回復魔法を施していた。「···君の事だからそうだと思った。やはり、この事は、もみ消すのか?」
博士は、ハクにそう尋ねるが、首を横に振った。
「もう手遅れなんで、国民の前で真実を語るしかないですね...」
「君にとって真実ってなんだよ。どうせ、また嘘を並べるだけだろ」
博士は、強く口調でそう言っていたが、ハクは、全く動じてなかった。
「あたしは、白魔王様の栄光を願うのみです。だから、それを維持する為に手段なんて選んでられない」ふと女性の笑い声が聞こえ、主は、アイラだった。
「汚い。綺麗事なんて1ミリもないのね。私は、命が欲しい。嘘なんて慣れてるわ」アイラは、ゆっくりと体を起こし、立ち上がった。
「さすがです、アイラ博士。貴方は、どうなんですか?」ハクの問い掛けにアイラは、揺るぎのない目でこう答えた。
「どうせ、選択肢なんてない。私は、研究の為なら偽装も厭わないよ」
「...それは、助かります。じゃあ、行きましょうか」ハクの背中には、黒い翼が、生え、ひび割れた窓から博士達を背負い、飛び立った。
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この王宮を見上げる日が来るとは、彼は、思わなかっただろう。
「...ジロンさん、会見が始まるのは、1時間後です。それまでに──」
そう話す、ルビアの周りには、ワールドプロジェクトのギルド全員とジロンが居た。「やることは、分かってるさ。大丈夫、俺たちなら必ずやれる。」
ジロンは、拳を握りしめ、覚悟を決めていた。
「はい、ギルドの皆さんもいますもんね!じゃあ、行きましょうか」
ルビアは、笑顔で頷いた。
「会見ぶっ壊し作戦な!」得意げにジロンは、そう言うが、目の前に居たジスタは、呆れていた。
「そのネーミングセンスは、どうかと思いますよ。メンバーは、パトラ、ケン、俺とラブリー。そして、ユージンとヒルアは、ギルド待機です。」
ジロンは、金髪の彼女が居ないことを疑問に感じた。
「それは、指名手配されてるからか?」
「それもありますが、ややこしいです。まぁ理由は、叔母に反対されたから、なんですけどね」ジスタは、ため息を吐いていた。
「何か知らんが、お疲れ様だな」何故かジスタの頬は、赤くなっていた。
ヒルアの叔母に余計な事を言ってラブリーに殴られたのだろう。
「ユージンさんは、来ないんですか?」ルビアは、首を傾げ、ジスタに尋ねた。
「彼は、秘密兵器なので後で合流します。マスターとユミンは、いつも通り待機ですね」「そうだね、マスターが参加しちゃったら、王宮ごとぶっ飛ぶよ。話は、 これぐらいにして行こう...」彼女は、そう冗談ぽっく笑って言った。
「そうね、ラブリー!問題は、起こさないでね」
パトラは、ケンの肩を軽く叩いていた。
「うるせぇな、パトラ」皆は、足早に王宮へと踏み入れた。鎧を着た騎士達は、 王宮中を駆け巡っていた。「すごい数だな。どうする?ジスタ」
皆は、壁際に隠れ、様子を伺っていた。
「皆さん、ガスマスクしてください」全員に物を配り、言う通りに装着した。
ケンは、ジスタが何するつもりなのか、全く分からないでいた。
「ヒルアにお詫びにとこれを貰いました。トリカブトの毒袋です」
毒々しい色をしていた袋をジスタは、平然とした顔で持っていた。
「なんでそんな物騒なもん貰うだよ!」 ケンは、後退りして、ジスタから離れた。
「何か為になんかもしれないでしょ!ケン」
パトラのその声で周りが騒がしくなった。
「なんか音がしないか?」と王宮の騎士達が騒々しくなり、こちらの存在に気づきそうだ。紫の粉がばら撒かれ、それは、異臭を放った。騎士達は、毒に体を蝕まわれ、次々と倒れていった...。
「ヒルア、流石ですね、これは、即死かもしれませんね...」壁際に隠れていた彼らは、ジスタの合図で騎士達の近くへと足を進めた。
「···これくらいのことで倒れないでくださいよ?帝国騎士諸君...」
彼の言葉で昏睡状態だった騎士達は、ふらりと立ち上がり、目つきまで変わっていた。それは、目の前に現れたハクのせいだ。
「ハクさん...今、あなたは、何をしたんですか?」
ジスタは、彼に疑いの目を向けるが、微笑まれるだけだった。
「その質問は、答える必要は、ありますか?」ハクは、惚け、ただ笑うだけだった。「見たことあるわよ!オークをソンビさせた薬を飲ませたんでしょ」
彼女は、指してそう言うが、ケンに肩を叩かれた。
「パトラ、それスモークウィルスな」「ケン!そう、それよ!!」
「なんですか?それは、あたしは、そんなもの知らないですよ」
ハクは、首を傾げ、きょとんしていた。
「あくまで知らないふりですか?」
ジスタは、真剣に問い詰めるが、ハクは、冷静にこう答えた。
「知らないふり?面白いことを言いますね?あなた達には、死んでもらいます。白魔王様の邪魔をする奴は、地獄ですから...」
「そうやって、なんでも、揉み消したのよね?逃げて、逃げて、その先に何があるのよ!認めなさいよ」パトラは、ハクに怒鳴り散らすが、全く動じない。
「何をですが?この政権に汚点なのなどない。全部、ただの言いがかりですよ」
「あたしは、何もかもあなた方が、博士にした事!絶対に忘れません。博士が出来なかったことをする為にここにいるんです」
ルビアの顔を見た瞬間にハクは、不快に満ちた表情をしていた。
「ルドーワ博士の事ですか?大して優秀でもないのに、血気盛んで汚らわしい種族の名を口にしてクビにされたでしょ」
「あ、あなた達が無理やり追い出したんでしょ。博士の存在が都合が悪いからって。この研究は、昔から存在した。スモークウィルスもビーストも具現化したのは、最近な事...博士は、勿論、反対したでも...」
ハクは、彼女の言葉にため息を吐いた。
「ロボットだから、記憶を間違ったまま...インプットされてるんですよ」
「博士は、そんな事は、絶対にしない!なんにも知らないで蹴落としたのに、語らないで!!」彼女の中にある思い出が高速スピードで蘇って、ルビアの胸を締め付けた。彼女が持っていた。槍の刃は、鋭い...。
「ルビア、君がこれを振るう時は、戦う覚悟を決めた時だ。」
彼女は、博士に言われた言葉が脳裏を過ぎった。そして、円を描いて振り回して、竜巻を起こしていく。「ん?ちょ、ちょっと待ってよ!ルビア」
彼は、竜巻に影響され、体が浮いていた。
「ジロンさん!あたしの手に捕まってください!」
彼は、飛び上がり、彼女の手を掴んだ。吹き荒れる暴風中に2人は、巻き込まれ、上へと駆け上がっていった。
「バリア!俺達は、この人の足止めでもしましょうか...」
ジスタは、杖を差し向けられ、ハクは、剣を擦り付け、激しく武器を交えた。
こうして、それぞれの戦いが始まった。
次回に続く。




