正義は、我にあり
休暇まで12ページ!!
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白魔王の威圧的な声に圧倒されそうになっていた。彼女が放つオーラに彼は、息を呑んだ「ジロン?あなたがここにいることが、どんなに罪深きことか、分かってる?」「分からない...俺は、自分の正義を貫いただけだ」
白魔王の問い掛けにジロンは、首を振った。
「何を言ってるのかしら?自分勝手な志を貫いて、何になるの?正義なんて綺麗事を掲げる暇があるのなら、あたしへの忠誠心を高めなさい」
白魔王は、彼らを睨み、仁王立ちをしながら腕を組んでいた。
「あ、あなたのせいでジロンさんは、どんなに悔しい思いしたかわかっているんですか?」ルビアのその言葉を聞いても、白魔王は、眉1つすら動かなかった。それどころか、笑みすら浮かべていた。
「だからなんなの?ジロンは、あたしの部下なんだから、操り人形よ」
「ルビア、別にいいんだ...分かりきってたんだ。俺は、それにずっと逃げていた。今こそ、立ち向かう時が来ただけた。」ジロンは、白魔王に杖を向けたが、鼻で クスリと笑われる位だった。
「何をほざいているのかしら?貴方達の声なんて雑音くらいにしかならないわ」
「それでもいい。叫び続ければ、いつか届くはずだ...」
ジロンの瞳は、強くて揺ぎが、なくなっていた。
「はぁ...まぁいいわ!ルビア、貴方を国家反逆罪で連行するわ。ジロン?貴方は、局員としてあたしの奴隷になるか。彼女と一緒に処分されるか選びなさい...」
彼らに撤退という逃げ道は、残されていない。例え、白魔王と戦ったとしても、彼らに勝ち目は、ないだろう。彼女の強さは、1000人の大軍に匹敵すると言われている、まさに強者だ。
「どっちも嫌だ。ルビアは、この国に反逆したことだって無い。このハッキングだって世界を変える為だ。」ジロンは、決して、目を逸らさず、白魔王に真摯に向かい合っていた。
「はぁ?この国の機密情報を消した時点で充分な犯罪行為よ!!それにルドーワ博士は、あの忌まわしい種族のロボットを作った立派な反逆よ!」
白魔王は、怒鳴り散らし、ジロンの杖を振り落とさせた。
「貴方がそうやって差別をするから、千武族の居場所が無くなっているのですよ!」ルビアは、今にも泣きそうな顔でそう言った。
「居場所?そんなのいらないわ。だって、あたしが見つけ次第、こ·ろ·す·か·ら·よ!あなただって、例外じゃないわ」白魔王にルビアは、杖を首筋に擦り付けられた。「雷綱」と彼女は、呟き、白魔王を電流を纏った綱で縛り付け、痺れさせた。
──────この痛みは、何年ぶりだ。白魔王は、ふと振り返った。
あの事件以来、ある子供に苦しめられ、どれ程の屈辱に彼女は、見舞われたのだろう。百何十年、生きてきた彼女を幼い子供に苦戦した。それは、白魔王とって、示しなど、つかない。だから彼女を✕✕✕した...彼女は、決して、自分の行動に後悔などない。逆に誇らしく思っていた。意識は、朦朧としていき、杖さえも、床に落ちていく...。でも彼女の指先だけが唯一動いていた。彼らの足音が聞こえ、恐らく今の隙にここを去り、科学機関に向かうはずだ。そんなことは、させないと少しの力を振り絞り、白魔王は、立ち上がった。
「待ちなさい、ルビア、ジロン...」
白魔王は、縛り付けられていた綱を魔法で解いた。彼女の問いかけなど、彼らは、無視して真っ直ぐに走って行っていた。
「···ファイアフォース!!」
彼らは、彼女が放った猛烈な炎に包まれて焼け死ぬのだろう。愉悦、愉悦...あたしに逆らった者に未来などない。そう思い、白魔王は、狂った笑みを浮かべていた。「...アクアフォース!」ジロンの魔法によって、炎は、弱まった。
ルビアは、「消火」と唱え、猛烈な炎は、すっかり消えていた。
「大人しく、貴方が忠誠心を誓えば無事に済んだものを...」
ルビアは、白魔王が嫌う言霊術を使い、嫌悪感を抱かせた。
「貴方の奴隷なんかなりたくない。今の俺の正直な気持ちだ」ジロンのその言葉に嘘は、なかった。
「...生意気なやつね、まぁいいわ!あたしの魔法を消えさせた事は、褒めてあげるわ。でも、逆らった事は、許さない。あなた達に未来なんてないのよ!あるのは、地獄。」白魔王は、そう陽気に笑っていた。
「俺は、ずっと貴方の権力怯えながら着いてきたが、それは、もう今日で終わりだ。明日の俺が後悔する。だから、今を変えるしかない···」
ジロンは、再び、白魔王に杖を向け、ルビアも剣を向けていた。
(プルデゥゥゥン)と誰の着信かと思えば、白魔王たった。
「電話よ。ちょっと休戦よ!ハクからだから、絶対に重要よ!?」
白魔王は、後ろを向き、電話に出ていた。「今から、あなたの隙をついて致命傷だって与えられるんですよ」ルビアは、ジロンに遮られ、不服そうな顔をしていた。「や、やめろ。ルビア、今の俺たちじゃ、相手にもならない。さっきの攻撃を防げた事自体、奇跡に近いんだ。」ルビアは、ジロンの言うことが分かっていたが自分達の行動は、なんの為だと疑問に思い始めた。
「そ、そんな、じゃあなんの為にこの方に剣を向けているのですか?」
「うるさいわね。ハク、何かあったの?」
彼らを黙らせ、電話の主は、ハクだった。
「はい、白魔王様、仕事中とは、分かっていたんですが、先程、国際科学機関が爆破されました。アイラと博士は、生きてますが、博士が生死をさまよっています」
ハクは、淡々としていて、慌てる様子すらもなかった。
「そう。それは、残念ね、計画は、台無しだわ。博士の事は、あなたに任せるわ。別に殺してもいいわ。あいつは、国の秘密を握っているんだもの。絶対に逃がさない事よ」「はい、分かりました、科学機関の復活には、時間がかかります。それにこの事態は、マスコミも掴んでいます。どうするおつもりですか」
「報道しようとしている奴らを根こそぎ、脅して情報を出さないようにしなさい。今まで通りにやれば...」「白魔王様、もうそれが遅いのですよ?お言葉では、ありますが、あなたの求心力は、下がりつつあります。独裁政治が長く続いたせいで、国民は、気づいて...」
「言わなくていいわ!それは、どういうことが教えなさい、ハク...」
「じゃあ動画を送りますね」白魔王は、すぐさま、ムービーに切り替えていた。
ハクが送った映像には、大勢のマスコミが燃え盛る科学機関を目の前に知らないはずの情報を口にしていた。
「こ、これは、誰の仕業よ。絶対に許さないわ...」
次回に続く。




