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僕は、君のヒーローになる。  作者: ブラックキャット
第3章 魔法世界に狂わされた少女とある1人の男と千武族の戦い。
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汚れた世界と正義

  真っ白な道を抜けた先には、ホワイト砂浜と書かれた看板が立てられている。

「あのでっかいビルは、なんだんだ?分かんねぇな」

  ケンは、上を見上げた。ここがどこだが、彼は、理解し、パトラに連絡を取った。腕時計型の携帯の電話アプリを呼び起こす。

「もしもし?ケン...あんた、どこにいるのよ」電話の音声からは、パトラ怒号が、聞こえ彼は、驚くが、そんな場合では、ない。「えっと、ホワイト砂浜...」

「なんでそんな所にいるの!」パトラの声だけでも分かる。完全に怒っていた。

「知らねぇよ。歩いてたら、そこに着いたんだよ」

  ケンがそう言い返すと、パトラは、「有り得ない」と零した。

「確かにここから何キロ先にあるけど、どんだけ、歩いたのよ。まぁいいわ!お願いだから、そこから1歩も動かないで」

「はぁ?何でだよ」ケンは、何故か分からず、聞き返したが、彼女の返事は、待ってという事だった。「何でもよ...どうせあんた1人じゃ道に迷うのよ。もうすぐで倒し終わるから、大人しく待ってなさい」

  ケンは、あんまり納得は、出来ないが、渋々と応じる事にした。どうしようもなく暇で何をしていいか分からない。ケンは、ボッーとしていると目の前を男女二人が通り過ぎていった。

「何なの!!博士も殴られてるじゃないわよ?ジスタの奴、あたしのことバカにして...」女性は、男性を支えながら、怒りを露わにしていた。

「君の場合、仕方ないだろ。もうアイツらのことは放っておけない」ケンは、黙って男女の話を聞いているがよく分かっていない。どうやら話によると、ジスタが、男の事を殴ったのみたいだ。ジスタにしては、珍しいが、殴る程のクズなのか? そう考え、彼は、険しい顔をしていた。

「そりゃそうよ。白魔王様にお願いして、あの二人をクビにしてもらいましょう」

  女性の方は、悪巧みしてるような笑みを浮かべている。

「ジスタとラブリーは、どうするんだ?あの二人の方が厄介だ」

「始末するしかないわ。この事を白魔王様にまずは、報告よ」

  男性は、頷き、国際科学機関のビルに入って行った。

「始末ねぇ...」ジスタ達は、抗薬剤をばら撒いてただけなのに彼は、何があったか知らないが、命を狙われるとかどんな事をしたのだろう。帰ったら詳しく聞くしかない。ベンチに座り、そう考え込んでいた。

   あの2人は、見るからに怪しいのに、監視虫でもつけとけば良かったと後悔するが、もう遅いだろう。彼は、咄嗟にそう判断する程、自分の頭が回っていなかった。「ケン!よくここまで来たわね」

  パトラとマスターがこちらに駆け寄ってきた、

「...まぁな、パトラとマスター、意外と早かったな」

  二人とも息を漏らし、ケンを間に挟み、ベンチに座り込んだ。

「心配だったんだよ。お前は、落ち着かない奴だから。で、なんかあったのか?」

「科学機関の博士らしき2人を見たぞ。それとジスタとラブリーを始末したいらしい」マスターは、険しい顔をしていたが、「詳しい話は、後でいい」と言っていた。「そっか...何があったか知らんが、後で話を聞くか。せっかく近く来たから、研究所の中でも見てみたいもんだな」

「絶対に無理でしょ。国家機密だってあるし、あいつだっているかもしれないのよ」パトラが言っているあいつとは、白魔王の事だ。奴が居る限り、侵入は、難しいだろう。ケンは、そう思ったが、何も思い付かず、黙っていた。

 「そうだよな。なんか、すごく怪しく思えるだよな」

  マスターは、頭を掻きむしり、気難しい顔をしていた。

「侵入出来たらいいってことだよね。そうと決まったら、早く帰りましょう」

  パトラは、ベンチから立ち上がり、ビルを見上げていた。

「きっと...言霊術を駆使すれば、行ける筈だ」

  自分達の力を信じれば、彼らが見ているビルにいつか絶対に手が届くはずだ。

そう確信していた。

――ドンッっと激しく叩く音が聞こえ、肩をすくめた。

「どういう事?アイラ」白魔王の威圧的な声と怒号が響き渡った。

  アイラは、王宮に出向き、白魔王に報告しに来たのだ。

「あの、白魔王様...それは、ジスタとラブリーの仕業であたし達のせいでは、無いのです」白魔王の威圧に押され、アイラの声は、震えていた。

「そんなの、何度も聞いたわ。なんで事前に止めれなかったの。息の根を止める?もう遅いわ、もうそんな事したってなんも意味がない...」

  白魔王は、冷血な目つきでゆっくりと階段を降りていた。

「じゃあ、どうすれば...」アイラは、声の震えが治まらず、俯いていた。

「そんなのあたしに任せなさい。これは、国家プロジェクトよ。実験は、もう終わりだから、早く結果を見せてみなさい」

「それは、まだ試作段階だ。世に出せば、危険な目に会うのは、自分達だ」

  博士は、白魔王の意見に反対していた。まだ計画は、世に出すには、危険が伴い、リスクを背負ってしまうだろう。博士は、そう考えると不安で仕方ない。

「このあたしに忠告のつもり?」

  白魔王は、声が威圧的になり、博士は、睨まれていた。

「そ、そんなつもりは、無いが、他国にばら撒くにしても、あれは、無作為に人を殺す」「それでいいじゃない。邪魔者を一気に消せるでしょう。ねぇ知ってる?人は、恐怖に支配されると思い通りに動くの分かってるでしょ?」

  白魔王は、ナイフを博士の首筋に擦り付けた。

「博士、息の根を止められるのは、貴方の方かもしれないのよ。YESかNOの選択肢もないの?あたしの言うことを聞くだけよ」博士が白魔王に手をあげれば、後ろにいるハクが黙っていないだろう。すぐさま、彼を殺すだろう。博士は、その恐怖で震え、仕方なく、白魔王に従うことにしたが、何か策は、あるのだろうか。

 きっとそうだ。彼は、そう思わないと、今すぐにでもここを去ってしまいたく なるからだ。


 ******.********

  パトラ達は、ジスタ達と合流し、ギルドに帰ってきたが、ユミンが珍しくテレビに釘付けとなっていた。「おかえり。マスター、大変だよ」

  ユミンは、コクに駆け寄り、さっきまでやっていたニュースの話をしていた。

「どうしたんだ?ヒルア達も帰っていたんだな」

  彼らは、先にテーブルに席に座り、二人とも、険しい顔をしていた。

「ばら撒き終わったからね。それよりも手柄横取りされちゃったね」

 マスター達より早くに終わり、ニュースを見てたみたいだ。彼らの話を聞いてたら、1時間が過ぎ去っていた。彼らの話によると白魔王がこう言っていた。

「...なんとオーク達は、ビーストやスモークウィルスに侵されていたのです。すでに民に危険が及んでる地域も出てきています。そして、抗薬剤をばら撒くことで、事件は、終息に迎えました。これで安心していけないのは、犯人を捕まえていないことです。凶暴化したオーク達がいた所に8398と書いたプレートが残されてました。これが犯人の手掛かりです。特徴は、この数字が腕に記されている。もし見つけたら国際ギルド局にご連絡ください。もちろん、協力した方には、報酬金をご用意しております。」白魔王様は、スポットライトを浴び、記者会見に望んでいた。


 *****

  彼らの話が終わり、皆は、テーブル席に座っていた。

「やる事が姑息すぎませんか?全部ルビアに背負わすんですね」ジスタは、呆れてため息も出なかった。

「あまりにも無関係だよね。巻き込まれだけなのに、随分なことやってくれるんだね」ラブリーは、複雑な表情をしていた。

「白魔王もやってくれたな。ラブリー?証拠は、あるんだろ?」

 マスターは、彼女にそう聞くと、頷いた。

「認めないだけであるよ。だけど、誰もあたし達の言うことなんて信じないだろうね」「悔しいがそうだな。俺達に残された道は、科学国際機関に侵入して、感染した実験体ごと爆破する」マスターは、真摯な目線を皆に注いだ。

「反政府組織らしくなってきましたね!俺の策の見せ所ですね」ジスタの瞳が輝き始め、科学機関の資料を読み漁っていた。

「やる気満々だな!皆は、それでいいか?」マスターの問い掛けに皆は、頷き、 準備を進めた。

 次回に続く。

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