3人の魔法使い[後編]
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気にしてない。ラブリーにとって、その言葉は、嘘になる。救いきれなかった少女の顔が蘇り、後悔という物に縛られる。必死に守ろうとしたなのに、努力だってしたのに...それは、叶わなかった...。
一夜明け、ラブリーとジスタは、テロ集団のアジトを見つけ、突入しようとしていた。「それにしても大丈夫なんですかね」
彼らは、廃墟の外にある壁に張り付き、テロ集団の奴らの様子を伺っていた。
「何が...ジスタ?」ラブリーは、首を傾げ、尋ねた。
「パレードですよ。この誘拐事件と時間が重なっているんです。偶然なんですかね?」ジスタは、険しい顔を浮かべていたが、確信など得られず、頭を掻きむしるだけだった。「さぁ知らない。テロ集団がどれくらいの規模かわかんないし、対処しなかった。あの方が悪いでしょ?犯行声明まで出したのに...」
ラブリーは、膨れ気味にそっぽ向いていた。
「まぁ...そうですね、ラブリーは、後悔は、無いんですか?逆らった事...」
「今更、何を言ってるの。無いよ!目の前の命を捨てるより、ずっといい」
彼女は、強い口調でそう言った。
「ラブリーらしいですね、じゃあ行きましょう」彼らは、互いに頷き、足を踏み出した。■□■□
騒がしく、活気に満ち溢れていた。白魔王様の生誕パレードは、国民全土が集まり、人が無限に広がって、見えた。本当は、いるはずの2人は、どこかに行ってしまった。きっと誘拐された少女の元へ行ったんだろう。ジロンは、止めたが、彼らは、聞かず、どこか遠くへと行ってしまった。
「独断で行くなよ。白魔王様に相談しろよ」ジロンは、彼らの肩を掴むが、すぐに振り返られ、ラブリーに無理やり、剥がされた。
「したって意味が無い!時間の無駄...こうしてる間にもあの子の命は、脅かされているの。ジロンは、何も思わないの」
「やめましょう。ラブリー、止めるのは、自由ですが...貴方は、政府の犬になったんですね」そんな言葉をいったジスタの目は、冷めきっていた。「なんだよ。その言い方は!!そんなつもりは、ねぇよ」ジロンは、怒鳴り散らすが、ジスタには、苦笑いを浮かべられた。
「良かったじゃないですか。将来有望ですよ?貴方は、」ジスタになんの曇りない瞳で訴えられ、ジロンは、拳が震え立った。彼は、逆らう勇気もない。だから、
非常に自分が腹ただしかった。
「···もういいよ。ジスタ君、行こう」ジロンが今まで見たことも無い位、ラブリーは、冷たい目をしていた。
「なんだよ。俺だけ、おいてけぼりだ。」そう呟いた時には、彼らは、居らず、
ジロン一人だけだった。「何が置いてけぼりなの?ジロン」
ジロンが振り向くと、そこには、白魔王が居た。
「いえ、何もありませんよ。白魔王様」
彼女に頭を下げ、ジロンは、傍に立っていた。彼がいるのは、生誕パレードの会場である王宮の大門前であった。
「そう。あの二人は、どうしたの?」彼女が言っている、2人とは、きっとラブリーとジスタの事だろうが、彼らは、会場に居るはずなどない。
「さぁ?パレード内のどこかにいますよ」
ジロンは、なんとか誤魔化し、女性は、怪しもうとせず、落ち着いていた。
「まぁいいわ。参加してくれさえば、いいわ」
バンッと大きい地響きが鳴り響いた。
「何が起きたんだ?」ジロンの目の前に広がっていたのは、装飾品やゲートが崩れ壊れていた。爆弾でも仕掛けられていたのだろうか。損傷が激しい...。
「パレードを中止するかと思えば、呑気だな?馬鹿だと疑いそうになる」作り物の高い塔にそびえ立っている者は、恐らくテロ集団のリーダーだろう。
「白魔王様、どうしますか?」
ジロンは、そう言うと、冷血な目付きでこう言い放った。
「すぐさま、殺しなさい。これは、命令よ」「でも、彼らを刺激をすれば、少女の命が...」ジロンは、白魔王にそう言われ、すぐあの女の子の事が脳裏に過ぎった。
「貴方は、命を天秤をかけることが出来ないの?1人の少女の命と数万人の命、どっちが大事だと思うのかしら?」白魔王は、強く口調で問いただすが、首を激しく横に振られた。「どっちも決まってる!俺は、どっちかなんて、選べない」
「そう、つまらないわね。そんなの無理よ!残酷だとしても、より多くの命を守るのよ?1人の少女の命など捨てなさい」白魔王は、杖をかざし、周辺に居た護衛部隊に「呪文を打て」と命令していた。「バリアーーーー!!!」彼は、全方向に
丸い透明な壁を張り巡らしていた。「なんのつもりなの?ジロン」
「俺は、あなたに嘘をついた。これが俺の正義の貫き方だ。1人の少女の命を捨てろなんて俺には、出来ない。」
「ジロン、貴方...」白魔王は、眉間に皺を寄せ、真っ直ぐに彼を見つめていた。
□■□■□
こんな幼き子になんで、奴らは、残酷なことを出来るのだろう?女の子の手足を縛り、 目まで隠されていた。「こ、怖いよ、ママ、パパ助けて...」
「うるせぇよ!!殺されたいのか?人質は、大人しくしてろよ」男は、女の子の首元を掴み、平手打ちを食らわせた。
「抑えて下さいよ。ラブリー」彼女は、ジスタに手を掴まれ、無理やり引っ込められた。「何するの、ジスタ!」ラブリーは、手を振り払い、今すぐにでも男を殺しそうだ。「うるさいですね。奴らの動きが騒がしくなってます。人数的にも不利ですし、罠を張った方が得策ですよ」ジスタの提案にラブリーは、渋々と頷き、即席の地雷や地面に小さな刃を埋めていた。
────数時間後、奴らは、罠にハマり、死体が広がっていた。少女のそばに居た奴らは、明らかに減っていた。
「さぁ行きますよ。ラブリー、少女の前にバリア張ってください」ジスタにそう言われ、ラブリーは、頷き、透明な壁を張り巡らした。
「ファイアバレット!!!」ジスタは、魔法陣を発現させ、無限の銃弾を放ち、敵を撃ち抜いていた。「ラブリー、敵は、やりました。今のうちに...」
彼女は、少女の手を掴み、縛ってるもの、全てを外した。
「大丈夫だからね、お姉ちゃんが助けに来たから」彼女の言葉に安心したのか、
涙ながらに少女は、頷き、手を握り返した。
「助けに来てくれたの?あたし、帰れる?ママとパパの所へ...」
「ちゃんと帰れるよ。だから、泣かないで...泣いてたら、ママとパパが心配しちゃうよ。だから、帰ってきた時に精一杯笑顔見せれるように...涙は、拭こうね」
ラブリーは、少女にハンカチを渡し、手を掴んで、ジスタと共に逃げた。
彼らの中できっと上手くいくと思っていた。でも奴らは、とてつもない生命力で生き残っていた。彼らを追いかけ、奴らは、魔力チャージを搭載された銃を抱えていた。「ラブリーは、その子と一緒に逃げてください。俺がここを食い止めます」
2人を守るようにジスタは、前に立ち、杖をかざしていた。
「そんなの出来ないよ!」ラブリーは、ジスタの腕を掴むが、すぐ剥がされた。
「してください。これは、お願いです。大丈夫ですよこんな雑魚、何匹でも変わらないですよ」奴らは、ジスタの挑発に乗ったのか、より銃声が響いた。
「···お姉ちゃん?」少女に心配そうに顔を覗かれ、ラブリーは、必死に微笑んだ。
「ううん、大丈夫だよ。お姉ちゃんと逃げよう」
「に、逃がさねぇ!!」
「させませんよ!バリ...」ジスタの背後から銃口を向けられ、それに気づいた時には、もう遅かった。無防備なラブリーを少女は、庇い、銃弾の的となって、血だらけになり、息絶えようとしていた。「···お姉ちゃん達にありがとうって言いたくて、恩返してしたくて、助けてくれてありがとう!最後にお返し出来たかな」
「まだ早いよ!パパとママが待っているんだよ?1人だけ、あっちの世界に行かないでよ」ラブリーは、涙を堪え、急いで、回復魔法をかけるが、間に合わなかったみたいだ。「えへへ...ごめんね。お姉ちゃん...」女の子は、気を失い、意識は、消え去った。この時のラブリーは、悲しみの衝動を誤魔化すように悲鳴を上げなかった。敵をひたすら、なぎ払い、ありったけの魔法で気を失わせた。
後ににこの事は、騒ぎになった。この事件ほ、白魔王に知れ渡り、罵倒と最低な言葉まで吐かれてしまった。
「あんな下民の命にパレードをすっぽかしたの馬鹿ね。その結果がこれよ!助けられなかった事...後悔するじゃないよ。別に気にするほどの命でも...」
「無いなんて言わせない!!あたしは、あの子の命も後悔も全部抱えて生きる。
そう決めたの。もう、ここには、いられない。命に大きいも小さいもない。そんな事も分からない貴方のそばになんか居たくない。」
そして、組織に呆れたラブリーとジスタは、去り、その後にマスターに拾われた。そして今に至る。白魔王に彼女は、反乱を起こす。
それは、ラブリーは、昔の事など忘れたりしていないのだから...。
次回に続く。




