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僕は、君のヒーローになる。  作者: ブラックキャット
第3章 魔法世界に狂わされた少女とある1人の男と千武族の戦い。
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3人の魔法使い[前編]

  彼は、彼女の事を傷づけた。自分の過去と向き合うのが、ただ怖くてジロンは、逃げた。それは、決して許されない。だって、彼は、救いを求めてる人間を見捨てたのだ。自分は、小さい頃、ヒーローを目指していた。なのに、それに歯向かうことになってしまった。ジロンは、今、無気力になり、正義が何か、分からなくなった。いつから、自分は、こうなってしまったのだろう。振り返る事、4年前...。

  ジロンを入れて、ジスタとラブリーは、まだ新人で国際ギルド局こそが悪を裁く最高の場所と思っていた。でも、違った。

「貴方達、初めて見る顔ね。新人さんかしら?」神々しいオーラと威圧感のある声、この組織の女王様だった。それとこの国の王様でもあった白魔王だった。

「そうですね。白魔王様、これから宜しくお願いします。俺は、ジスタって言います、右が...」白魔王は、彼の話を遮り、「いいわ」と冷たく言い捨てた。

「そんなの要らないわ。名簿を見れば分かることよ。覚える必要性を感じないわ。まぁ、国の為にせいぜい頑張りなさい」

  彼らに背を向け、白魔王は、去ろうとしていた。

「民の為じゃ、ないですね」ジスタは、白魔王を睨んで、去っていく白魔王を引き止めた。「ジスタ、それくらいしろよ。白魔王様に失礼だぞ」

  彼の肩を掴んで、ジロンが止めに入るが、振り払われた。

「ジロンの言う通りよ。民の為?そんな下民に政府の力を使って救う価値があるかどうか君達で決めなさい」

「それだったら、別に誰を救っても、問題は、ないんだよね?白魔王様」

  ラブリーは、白魔王にそう言うが彼女の言葉に気に食わったのか、こう怒鳴り上げた。「勝手にしなさい!あたしは、忙しいから帰るわ。行くわよ、ハク...」いつのまにか、背後にいたハクは、白魔王を連れ去っていた。

「やな感じ...何なの、あの女王さまって感じ...」ラブリーは、膨れ気味に仁王立ちしていた。「さぁ...ただ釘を刺されてしまいましたね。民の為の警察機関とうたっているのは、あの方と言うのに...ちょっと呆れてしまいました。」

  ジスタは、小さくため息を吐いていた。

「まだ早いだろ。救いの女神様なんだぞ?入って何日間しか経ってないし、決めつけるのは、早いと思うぜ」「まぁそうですが。文句ばっかり言っても仕方ないですね。依頼でもなにか、受けましょうか」

「そうだね、ジロン君もせっかくだから一緒に受けようよ」

  ラブリーは、彼の顔を上目使いで覗き込んだ。

「お、おう、いいぜ 。ラブリー」それを見て、ジスタがうっとおしいそうにしていた。「鼻の下が伸びてますよ。ジロン」

「...の、伸びてねぇよ!!」ジロンにとって、この頃は、本当に楽しかった。自分のなかで、正義という言葉もちゃんと分かっていたつもりだった。村や街の魔物の討伐をしていた彼らは、ある日、白魔王様に呼び出された。

「貴方達、他の国の街や村の魔物討伐してるらしいわね...」彼らを局長室に迎れ、白魔王は、佇んでいた。「それがどうかしたんですか?」

 ジスタは、首を傾げ、白魔王に問いかけた。

「ジスタ、救いを求める人間を選びなさい。我ら帝国も魔物の多さに悩まされているの。そっちに向かうのが、当たり前よ」白魔王に彼らは、森や山に張り巡らされた監視カメラの映像を見せるが、ジスタとラブリーだけが険しい顔をしていた。

「こっちは、帝国騎士団やほかの護衛部隊がわんさかいるでしょう。どっかの王が軍事費を膨大に使っています...ほかのお国の方が被害が大きいでしょう」

  ジスタは、あからさまに呆れた顔をしていた。白魔王は、彼らの態度が気に食わないのか、怒りを露わにした。目の前に置いていた花瓶を投げ、破片が飛び散った。「ジスタ、貴方は、あたしに口答えをするの?」

「そうでは、ありません。白魔王様」花瓶が割れた音さえも動じず、ジスタは、淡々としていた。

「じゃあ、何かしら?貴方達は、国際ギルド局の魔法使いなの。帝国に仕えているの!この国の為に...」白魔王は、書斎机を叩き、彼らを睨んだ。

「あたしは、そうは、思ってないよ。世界に仕えているの。何も白魔王様に仕えてるじゃないよ...」ラブリーは、真剣な目で訴えるが、クスリと笑い声が聞こえた。

「随分と生意気な口を聞くのね。そっか、まだ、あたしの力を知らないから。そういう事を言えるのね。(のち)に思い知るわ」白魔王は、悪巧みしてるかと思える微笑みを見せた。


 ─────彼は、白魔王様に歯向かう2人を黙って見てるだけで一緒にいるだけで渡り会おうとしなかった。「どうかしましたか?ジロンさん」

「嫌、なんでもねぇよ、何か依頼受けようぜ」国際ギルド局に務めて、数ヶ月が経とうとしていた。「ジスタ、ジロン!テレビつけてよ」

  ラブリーに言われ、ジロンは、チャンネルを手にして電源を付けた。報道番組で報じられていた。どうやら、テロ集団が幼女を誘拐し人質に身代金を要求している。他に、要求は、というと独裁政治の撤退と言っていた。

「ジスタ!これ中継してる場所って分かる?」ラブリーは、彼に尋ねるが、首を横に振っていた。「これだけの映像じゃちょっと厳しいですが調べてみますね...」

  2人して、ギルド中を駆け回り、手がかりを探していた。

「そんな下民共に時間を割かなくてもいいのに、ほんと馬鹿ね?近々、あたしの生誕パレードがあるの、局員の皆には、警備をやってもらうわ」いきなり来たかと思えばそれか...とジロンは、呆れてしまった。白魔王の登場でギルド中がどよめいたが、何かを言えば、逆らった事になると皆は、黙り、パレードの詳細を聞いていた。この2人を覗いては...。

「今の話聞いてましたか?幼い子が誘拐されたんですよ!!一刻を争うんです、パレードの場合じゃないですよ」「関係ないわ。そんな安い命ごときに政府が動くなんて思わないで、それこそ奴らの思う壺よ?相手にする方が馬鹿よ」

  白魔王は、冷たく言い捨てた。

「見捨てろって言ってるの?白魔王様」ラブリーは、彼女を睨むが、強く睨み返されるだけだった。「そう言ってるのよ。ラブリー、ジスタ」

「そうですね。ラブリー、今は、抑えましょう」

  ジスタは、今にも怒りそうな顔をして溜息までついていた。

「これは、仕事よ、パレードの警備。せいぜい頑張りなさいよ」白魔王様が背中を見せた瞬間に「あっかんべーだ!!誰が言う事聞くか!」とラブリーは、ジスタに止められながらも、煽り続けていたが無視を食らっていた。

  彼が、今、思い出しても、あの日にあの時について行けば、ジロンにとって、

未来は、変わっていたのかもしれない。でも失った物は、戻らない。

  1番、それを痛感してるのは、自分ジロンなのかもしれない...。


 次回に続く。



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