マジカルラブリー♡
コミカルな感じになっております
たまには、こういうのもいいのかしら
ラブリーが主役やぞ
迷った?まさか、そんな訳ないだろう?方向音痴でもない彼が迷うわけがない。
ナビがおかしいだけだ、そういうことにしておこう。そう、ハンネスという男は、現実から目を逸らし、考えるのをやめた。
「ハンネス、いつまでボッーとしているのさ。この森を抜けないとアジトには、帰れないよ」ワールドプロジェクトの帰り道だったが初めて来た為、ナビを頼りにしていたが、全く頼りにならない。
ハンネスは、仲間と一緒に帰る所だったんだが、当の本人は、迷ってる事を決して、認めたくないみたいだ。
「分かってる。ガイラ、とりあえず、ここがどこかを確かめないと···。」
一緒に同行していた双子の男は、ため息を漏らした。
「ほら迷ってるじゃん。いい加減認めなよ。そのナビは、壊れてるし頼りにならないよ」ガイラは、呆れ顔で生意気な口を叩くが、ハンネスは、そんな奴を相手してる場合ではない。
「迷ってないって言ってるだろ!ナビだって壊れてるか、どうか分からないし...」
「ハンネスさん、目が泳いでる。だってアジトと違う方向指してるでしょ?この森だってどこだか分からないよ。何も表示されていないもの」
彼女の腕時計型のナビ画面を見ていたが、ライナーの言う通りで土地の名称すら記されていない「ま、まさか、地図にも載ってない森だと···。」
ハンネスは、そう後ずさりしていると、ガイラにあからさまに不快な表情をされた。「な訳ないでしょ、ここから出るよ」
デーンデデデデンデーデーデデー!と軽快な音楽が鳴り出し、ハンネスは、端末の音かと思ったが、どうやら違うみたいだ。二人を睨んだが、首を横に振られた。
一体、これは、誰の仕業なんだろうかとハンネスは、周りを見渡した。
「マジカルラブリー参上!!!」
目の前にオレンジの髪の女性が大木の枝に立っていて、ドヤ顔をしていた。
「ハンネス、とにかくこの森から出よう!アジトに早く帰らないと怒られちゃう」
ガイラに袖をつかまれ、女性が居ない道に行こうとしていた。
「それもそうだな」ハンネスは、小さい声で呟いた。
「こんな変なやつを無視するんだな。」
よくよく考えてみるが、いかにも面倒くさそうだ。そう思い、ハンネスは、相手にしないことにした。マジカルラブリーは、流石に謎だが、どっかで顔見たことあるが見覚えがない。
「無視しちゃう?それは、許さないぞ!ファイアスフィア!!」マジカルラブリーは、逃げるハンネス達の目の前に火の玉が飛び込ませた。彼らは、なんとか避けたが、殺気しか感じられなかった。
「おい、魔法使い。お前は、なんで、こんな所にいるんだよ、何の用だ?」
「あっ、わからないんだ。君たちは、そのナビに導かれてここに来たんだよね」
マジカルラブリーは、ハンネスの端末を指ざした。
「そうだが、それがどうした?」
ハンネスは、端末を改めて見るが、依然とバグったままだ。
「そのナビさんは、マジカルジスタによってハッキングされちゃってます!だ·か·ら·行きたいところに行けないに決まってるよね。君たちは、マジカル様達の罠にハメられたの、分かるよね?」
マジカルラブリーは、急に顔色が変わり、冷酷な魔法使いの顔になっていた···。
「僕達は、騙されたって事なの?お姉さん」
ガイラは、マジカルラブリーを強く睨み、敵意を剥き出しにする。
「そうだよ。何回も言わさないでよ!あたしを倒したらナビも治すし、アジトにも帰れる。一石二鳥だよね?」マジカルラブリーは、ハンネス達を嘲笑い、時には、冷徹な表情を見せた。
「それじゃお姉さん、死んじゃうよ」マジカルラブリーに向かって、ライナーは、矢を打ったが、すぐに燃やされてしまう。
「それは、君達があたしを倒せたらの話だよね? さぁ、行くよ。マジカルスター!!」マジカルラブリーは、光のオーラを纏い、空を飛んでいた。だが、低空飛行で奴らの攻撃が当たりそうだ。
「千矢!!」ガイラは、そう唱え、ひとつの矢が千に分かれ、魔法使いの体に刺さり、血だらけになっていく。そりゃそうだ、敵を背後を見せるから悪い。逃げるだったら、瞬間移動すればいいものを何を考えてるか分からなかった。
どんだけ、死にたいのだ。ハンネスは、呆れ気味にそうため息を漏らした。
「あたしの体、血だらけになっちゃって可哀想!!まぁ偽物なんだけどね」
マジカルラブリーは、さっきまで、彼らの目の前にいたのに、いつの間に彼らの後ろを取っていた。抜け殻となった偽物を背負っていた。
「お姉さん、本当になんなの?何がしたいの?」
ガイラは、気味悪そうにするがマジカルラブリーは、それをものともしない。
「うーん、君たちとのお遊びかな?もっといっぱいお姉さんを楽しませてよ。これくらいじゃ、あたしは、倒せないよ」
「そっか、お姉さんの相手してる暇なんてないの。僕、怒ちゃうよ」
ガイラは、小さなボールを何個も投げ、爆発を起こさせる。マジカルラブリーは、それをものともせず、魔法陣で創造した盾で防いだ。
「お姉さんがなにかだったか、知ってる?貴方達の天敵、国際ギルド局元魔法局員だよ。今後、テロ活動を続けるなら宿敵となる。将来、君達は、国際指名手配され地獄みたいに追われ、仲間が次々と公開処刑され、まるで生きた心地などしない。」ハンネスは、マジカルラブリーの言葉を偽りだとしか思えなかった。
「脅しだろ?そんな非人道的な事しないだろ」
「するよ。だって、人間じゃないもの。道理なんて、関係ないよ、自分の世界を侵す者を排除するだけ。どんな手も厭わない。これは、忠告だよ。止めるなら、今のうちさ。仲間の為を思うならこんな事は、辞めて、真っ当な道を選ぶのが...」
「道なんて、もう変えれやしない、帰り道などない。その先行く末が苦難でも立ち向かっていくしかない。」
マジカルラブリーが見ているハンネスの目は、覚悟の瞳だ。それ故に儚く、死にゆく未来が見える。きっと彼らは、魔法使いであるラブリーには、救えない、救いたくもない。なんの罪もない人々を殺してきた。やっている事、ただの殺戮だ。
彼らは、気付いてないの?それとも無自覚なのだろうか?ラブリーは、そう思うしかなかった。クスッと、笑い、彼女は、こう言った。
「これだけは、言わせて、君達がしてる事は、ただの殺戮で正義なんかない。そして、君達のボスは、なんで前線に出てこないの?理由を教えて欲しい」
「魔法使いが、そんな事を教える義理は、ない。強いて言うなら、ボスは、強すぎて直ぐに世界を壊してしまうからそれじゃつまらないだろう?」
ハンネスの言葉に笑いそうで、堪えるのに必死だった。
自分達の力を過大評価をし過ぎだ。魔法が絶対的な世界で武器と言霊術で万単位の軍を退け白魔王を倒す?彼等が無謀過ぎて、ラブリーは、笑いを堪えていた。
「フ、ハハハハハハ、ウケるんだけど、そんなの、無理に決まってるよ!?頭の中がお花畑なんだね!そんな君達の武器を奪っちゃう!」
マジカルラブリーは、何方向にも魔法陣を発生させ、透明な触手がするりと武器を盗み出し、走っていく。彼女の行く先は、すでに決まっていた。それは、マジカルジスタの所だ。
次回に続く。




