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僕は、君のヒーローになる。  作者: ブラックキャット
第2章反乱の旗と残酷な世界。
16/121

策略

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よろしくお願いしますぅぅぅ(ू˃̣̣̣̣̣̣︿˂̣̣̣̣̣̣ ू)

後、どのキャラクターが好きとか

言って頂けるとありがたいです


今後の参考にしたいのでお願いします((*_ _)

シビアなお話が多いですが

番外編とかでコミカルなお話も書きますので

お楽しみ下さい



「サンダーブレーカー!!」ジスタは、雷を纏った剣を振り落とした。ハンネスは、それを何度も何度も跳ね返しても攻撃が重くのしかかり、刃も削れてきていた。「つまらないですね。ハンネスさんでしたっけ?他にお仲間は、いるんですか?」ジスタは、力も込めることも無く、息遣いすら普通だ。完全にハンネスを見下すような目付きで見ていた。

「さぁ知らねぇよ。ほぼ初対面のやつにそんなの教える訳ないだろ」ハンネスは、ジスタに見下され、不快な気分だった。

「千光!!」とハンネスは、眩い明かりを手の甲から放って、ジスタを視界を眩ませようと考えていた。

「闇魔法!悪魔よ。我を守護せよ!」ジスタは、翼が生えて、包み込まれていた。

 ハンネスの野望は、見事に打ち砕かれ、苦渋の表情を浮かべていた。


「ほんとに呆れますね。こんなんじゃ魔法に勝てないですよ」ジスタの目の前にいたのは、なんとケンだった。「武器を駆使して戦わないと勝てないぞ?剣1本じゃ無理だな」ハンネスは、ジスタに悪魔に魔法の(つるぎ)を振り落とされ、死ぬと思っていたのだ。その振り落とされた剣は、ケンという男が掴んでいた。

「ケンは、誰の味方、何ですか?」これは、ジスタでも、流石に動じていた。眉間に皺を寄せ、あからさまに苛立ちを見せる。


「だってつまらないだろ。お前が簡単に勝つなんて」ケンは、ため息を混じりにそう呟いた。「それが味方に言う言葉ですか?」

 ジスタは、首元を掻き回し、呆れていた。そして魔法は、解かれ、剣は、消えていった。

「いつまで話してんだよ!」ハンネスは、怒った様子で怒鳴り散らした。


「律儀に待っててくれたんですか?不意打ちに殺れば良いものを。詰めが甘いですね。ハンネスさん」

 ジスタは、依然として変わらず、挑発的な言葉を並べ、コケにしていた。


「そんなのつまらないだろ」ハンネスは、剣を変化させ、銃弾を打った。ハンネスが放った火炎弾をジスタは、悪魔の剣を出現させ、それで切っていく。次第にあまりにも俊敏すぎて、姿が見えなくなっていた。そして、いつの間にか首筋に刃を当てられていた。

「ケンさんの忠告を聞いてなかったんですか?魔法族との戦いは、スピード感が大事ですよ」ジスタは、ハンネスの事を嘲笑うかのように微笑んでみせた。


「馬鹿にしてるのか?」ジスタのその顔をイラついたのか、ハンネスは、首に当てられた剣を握り、折り曲げようとしていた。

「あなたがそう思うなら、そうじゃないですか?」

ジスタは、その態度を改めることも無く、ハンネスの僅かな抵抗を見ても、全く、動じていない。

「これくらいしとけ、ハンネス。こいつらの狙いは、こっちと同盟組むことだ。なぁ、そうだろ?」大柄な男は、大きな足音を響かせ、強い眼光で睨んだ。

「そうですね。ボスになると話が早いですね」ジスタは、満面の笑みを浮かべると、すぐに策士の顔へと変貌を遂げた。

「そうか。早く、しまえよ、戦いは、終わりだ。話をしようじゃないか?」

 ボスの問いかけにジスタは、静かに頷いた。


****


 今頃、ジスタ達は、アジトに潜入しているのだろう。それを巨大な木に身を潜め、ヒルア達は、見守っていた。「見てる限り何も無いけど退屈ねぇ。ヒルア」

「パトラ。あたしに言っても、どうにもならないよ」

 ヒルアは、パトラと二人でアジトの様子を見張っていた。

「分かってるわよ。それにしてもジスタの案に乗るなんて思わなかったわ」

 パトラは、首を傾げ、顔をヒルアにジリジリと近づけた。「これが最善の策だって、思ったから」ヒルアは、少し俯いて、そう言っていた。多分、不安がってる所を見せたくないだろう。パトラは、そのことを何となく、察していた。

「ふーん。ヒルアの命が心配よ。ほんと、えげつないんだから。我らの策略家は、まるで悪魔よ。絶対に敵にしたくないわ」パトラは、ため息交じりに深刻そうな顔をしていた。「味方だからいいんじゃないの」ヒルアが笑い混じりにいうとパトラは、笑っていた。「まぁそうなんだけどね」

────バンンンンン!!!アジトから機械音が聞こえ、建物が揺れていた。

「ヒルア。これは、合図よ、行きなさい」パトラにそう言われ、ヒルアコクリと頷き、アジトの中へと入っていた。

「殺戮に目覚めたのか?自分らは、大虐殺の対象外してくれってか。絵に書いたような屑だな」ボスらしき男が、大きな足音を鳴らしながら、こちらに近寄る。

「自分の命は、大事ですから。そう言われても仕方ないですね。で、味方になってくれるですか?」ジスタは、ボスの威圧的な声を淡々とかわし、一切の感情が見られない。「お前らのメリットは、どこにあるんだ?俺らに味方すれば、国際ギルド局の魔の手から逃れられると思ってるのか?」ボスは、声を荒あげ、ジスタの目的を探っていた。

「逃げるつもりなんてないですよ。潰すにきまってるじゃないですか」

ジスタは、さっきまでしていたグローブをくしゃくしゃにして殴り棄てた。


「面白いやつだな。でもどうせ騙すつもりだろ?うちのアクアに高性能の監視虫付けやがって、分かってんだよ」ボスは、アクアの首に触り、監視虫を掴んで潰した。「あら、バレてましたか。でも悪い話じゃないと思いますよ」

 ジスタは、悪びれる様子もなく、ただ笑っていた。突然、「地裂!」とケンが建物を揺らし、非常用のサイレンが機械音みたいに鳴り響いた。

「なんのつもりだ?魔法使い」ボスは、低い声でそう呟いた。

「ヒルア、来ましたか。知ってると思いますが、ヒルア·ダルク。あなたが殺しがてった人ですよ」ジスタの手招きで金髪の少女が現れた。


「全部、録音機で聞いてたもんな。そいつを差し出してどうするんだ?」

ボスは、ヒルアを指さして、険しい表情を見せた。そこには、少女が毅然として立っていて、アクアは、疑問にしか思えなかった。なんで少女は、怯えないのだろうと何されるか分からないのに...。


「1つ条件があります。彼女を殺さないで下さい。破るとあなたの首を跳ねて、組織ごと潰します。あなた達が持ってるのは、時限爆弾と思ってください。彼女に触れれば死にますから」ジスタは、指を立て、丁寧に説明をしていた。アクアからしたら、この男は、仲間を差し出したのだ。只者では、ない。ただの冷酷な魔法使いだ。「俺達になんの利益があるんだよ?殺したいって言ってるだよ。その女を···。」ボスは、ヒルアに拳銃を向けたが、あちら側は、誰一人として、揺らがなかった。「利用してもいいですよ。今後のテロ活動に、彼女は強いですから、大量に魔法族がやれますよ。悪い話では、ないでしょ」ジスタは、ボスの銃口を手の甲で塞ぎ、落とさせた。

「そうかよ。じゃあ借りるわ。楽しみにしとけよ!世に名を轟かせてやる。潰すなんてほざかないように····。」ボスは、ヒルアを抱き寄せて、狂いに満ちた笑みをみせた。「それは、楽しみですね。交渉決裂は、しましたが、テロの場所は、提示致しますよ、より殺れる場所とか?」ジスタは、それに答えるように口角を上げ、ボスと握手を交わしていた。

「それは、ありがたいな。これからよろしく頼むわ」ボスの問いかけにジスタは、微笑んで、頷いていた。




次回に続く。








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