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僕は、君のヒーローになる。  作者: ブラックキャット
マシーンアイランド編
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マーシンアイランド終幕 後編

  革命作戦開始数時間前、マーシンアイランド国内にある首相官邸の地下に

 皆が集められていた。


「これが革命作戦の全容だ。」

  ペッパー首相は皆の前に立っていた。


  「ここで戦うんじゃなかったの?」

  パトラは壁に腕を組んで佇んでいた。


「マーシンアイランドの国内で戦うには限界がある。

 戦力を分散させ世界各国で戦闘を広げる。」

  ペッパー首相は巨大なテーブルに世界地図が敷かれていた。


「ジスタが裏切ったからでしょ。」

  ラブリーは不機嫌そうに足を組んで椅子に座っていた。


「あたしにとってジスタ君が裏切ったのは想定内だ。」


「ジスタの事、ずっと疑ってたの?」

  ラブリーは立ち上がって、ペッパー首相の襟首を掴んだ。


「今そんなの聞いたって何もならないだろ。

 仲間であるお前らが1番分かってるはずだ。」

  クロウはペッパー首相に駆け寄り、ラブリーを引き離した。



「何も分からないよ!!ずっと信念も思想も一緒だって思ってたのに」

  ラブリーは鼻を啜りながら涙を流していた。


「何年も一緒に戦ってきたから分かるけどジスタは

 勝つ為に何でもする。自己犠牲を躊躇わらない人だから...」

  パトラがそう言うと悔しそうにラブリーは拳を震わせていた。


「ラブリー、ジスタ君を信じて止める事が君に出来る

 精一杯だ。」

  ペッパー首相はラブリーにハンカチを差し出した。


  「そんなのわかってるよ。ペッパー首相」

  ラブリーはペッパー首相からハンカチを受け取り涙を拭いた。


「あたしが考えた作戦はこうだ。ジスタ君に間接的に作戦の全容を彼に話して

 情報を拡散させる事だ。敵が全世界に配置されこちらの情報が漏れて

 マーシンアイランドは奇襲される。作戦を要はジスタ君を

 あたし達が信じる事だ。」


「裏切ってる味方を信じるって難しいだろ」

  ケンはあくび混じりそう零した。


「そうだな。ジスタ君は察しが良くて勘が鋭い。

 彼は策を巡らせ、敵をはめる。何事も先に仕掛けた方が勝ちだ。」

  ペッパー首相は壁を思い切り叩いて唱えた。


「スパークスパイダー」

  壁の中に細い糸状の電流を張り巡らして、何かが爆発した。


「ペッパー首相、何考えてるんだ。」

  ケンは咄嗟に壁周辺にいたパトラを庇って抱きしめていた。

 壁が崩壊して、中が露わになり、破片は部屋に散らばる。


「オーラ!!」

 ラブリーがそう唱え、膜が貼られ崩落から皆を守っていた。


「見てわかるだろ。そういう事だ。」

  ペッパー首相は何かを指さして皆は呆然としていた。

 無数の盗聴器が仕掛けられ燃え散っていた。


「ロンディ首相、こんな奴に手を貸したのかよ。相変わらずだな」

  ケンは横にいたロンディ首相を睨みつけた。


「そうかもな。君達は人前でイチャつくようなったんだな」

 

  「いつまで抱きしめてるのよ!!」

  ロンディ首相の言葉に照れたのかパトラはケンを自らの手で引き離した。


「お前が危なかっただろうがよ」


「余計なお世話よ!」

  パトラはケンに対してそっぽ向いた。


  「イチャつくヤツらはほっといて作戦開始だ。各々の配置に向かってくれ」

  ペッパー首相は手を叩き、皆が地下を出るように合図を出していた。


 ****************


  「マオくんにはホークアイの戦士達と一緒にテゼルトに出向いてもらう。

 具現化魔法で真実を世界に伝えてくれ」

 ペッパー首相にそう言われたマオ達はテゼルトの都市に辿り着いていた。


「流石、情報の伝達が早いな。」

  クロウが遠くの方から見えるくらいに無数のテゼルト帝国軍が配置されていた。


「クロウさん、先に言っておくよ。絶対に帝国からテゼルトを奪還する。」

  マオは振り返り、ホークアイの戦士達は少年の言葉に頷いた。


「あぁ当たり前だ。」

  ホークアイの戦士達とマオは元首相官邸であるテゼルト帝国軍本部に

 向かった。


 ****************


 マオとホークアイの戦士達はテゼルトの軍本部にたどり着き

 列をなすテゼルト帝国軍人達に武器を向けた。


「またお前らか。今までのあたし達とは違う。なんだって帝国騎士団の者と

 手を組んだからな。テゼルト反乱の時はよくやってくれたな」

  1人の男の軍人が振り返り赤いマントを羽織っていた。

 

「なんの事だか覚えてねぇぜ」

  クロウ達にとって見覚えのある顔ぶれで故郷の村を

 襲われた時と同じ軍人達だ。


「うちの主人様は自分の息子に殺されて死んだんだ。報われねぇだろうな。

 何が正義で綺麗事を語る奴が英雄気取りか」

  マントを羽織った軍の男はマオを見下して地面に唾を吐いた。


「語って何が悪いんだよ!!お前ら軍がしたことは殺戮だ。正義の欠けらも

 無い。」

  クロウはマントを羽織った男に銃を向けた。


「それはお前らも同じだろ。殺しあって殺しあって何が何になるんだよ。

 理不尽に耐えろよ。反逆者共...」

  クロウは銃を握ってる手を掴まれ、マントを羽織った男に掴まれた手には

 炎が纏われていた。


「じゃあ耐えなさいよ。軍人さん達」

  スワンは銃を回転させバズーカに変化させた。


「紅蓮砲ー!!」

 赤く光った炎が何本もの放たれ目の前にテゼルト帝国軍の何十人を燃えさせて

 マントを羽織った男も焼死させた。


「惑わされないでよクロウ。もう言われ慣れてるでしょ。」

  スワンはクロウの火傷した手に言霊術を施した。


「すまん、スワン」

  クロウは銃を双剣に変化させ、向かってくる敵を切り刻んでいった。


「マオくん、テゼルト、世界中の人に真実を伝えて」

 スワンの言葉にマオは頷いて具現化魔法を唱える。


「みんなに真実を」

 マオの声を遮るように巨大な触手が首を掴んだ。


「真実ってなんだろうね。知らなくていいことってあると思うんだ。

 マオ君、余計なことをしないでくれるかな」



 次回に続く。




 

遅れてすいません、プロットを貯めるのに結構な時間を要してしまいました。

マーシンアイランド編が終わり最終章ですが最後まで彼らの物語を見届けて頂ければ幸いです。

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