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お兄ちゃんのいない日曜日 前編

今日はお兄ちゃんがいません。

なんでも社員旅行で二泊三日の温泉だそうです。

羨ましいです……。私も行きたかったです。


結構大きい会社みたいですし、どうせ女子社員とキャッハウフフとしているのでしょう。

ぐぬぬ……


いつものように「おにーちゃーーん!!」って出来ないですし、

マンネリを打破する為にもそろそろ舞台を自宅以外に移しますかね。

さて、どうしましょうか。うーん……やっぱり私の通う学校が良いですかね。

そうですね、そうしましょう。今日は私の1日を情○大陸風にお送りすることにしましょう。



~♪


【満員電車辛くないですか?】


「私はお兄ちゃんの職場に近い高校に行きました。しかしそれはお兄ちゃんに相応しい妹になる為です。勉強ぐらい出来ないとダメですし、やっぱりお兄ちゃんの通ってた学校に行きたいですよね。お兄ちゃんなんだかんだ勉強出来るので大変でした。でもお兄ちゃんに褒められるということを常に意識してやってきました。それが今の結果であり、私の原動力になってます。」


あーこれ、アニメだったら絶対アフロの人が引きそうな曲っぽいのを流してくれるのだろうに……小説だから全然伝わらないです!!


もう、情熱○陸は辞めましょう。


「え、早くね!?」


「……え!?思考回路が一瞬ショートしちゃいましたが。いやいやいや!お兄ちゃんのツッコミ聞こえて来ましたけど、今日お兄ちゃんの出番ないですからね!!勝手に出てこないで下さいなのですよ!」

マンガだったら、完全にコマを突き破ってお兄ちゃんが登場してましたね。私にはそう見えました。今日はちょっと私がお兄ちゃんに甘える回ではないので、また押し込んでやりましたが。



……




「おはよー」

学校へ到着し、下駄箱から上履きを出していると見知った顔が現れました。

この子は、前回出てきた双子の姉の方・アキ。

たまにうっかりするとアキは姉なのか妹なのか、はたまたマキという名前だったのか忘れます。まじでヤバイです。

まぁそんなわけで、クラスが一緒ですね。妹のミキは隣のクラスです。マンガやアニメでは双子はクラス一緒になることが多いですが、ここは中途半端にリアル路線を行くので、意識的に分けられてますねぇ。


「とも、あんた今日は早いじゃない」

アキが教室まで行く廊下を歩きながら話しかけてきます。

「お兄ちゃん今日いないですからね。」

「……え、どういうこと?」

怪訝そうな顔で首を傾げます。

「あぁ。お兄ちゃんの会社とうちの学校は一緒の駅なのですよ。で、いつもは私がお兄ちゃんの出勤にあわせてるんですよ。」


「お兄ちゃん子だねぇ~」

アキが生ぬるい目をこちらに送りながら言いました。

「もちろんですよ。これは誇りです!」

これは最大限の褒め言葉だと思い、両手を腰に当て、鼻高々に言いました。もし私がピノキオだったら鼻が13㎞は伸びてることでしょう。

「あはは……」

その後アキの口から出てきたのは乾いた笑いでしたが、私にはよくわかりませんでした。



……



放課後になり

「今日お兄さんいないんなら久しぶりに私とミキとの3人でボウリングでも行こうよ」

とアキの方からお誘いがありました。特に断る要素はありません。

「まぁ、たまには良いですかね。最高スコア106の私の実力を見せつけてあげますかね。」


「凄いわけでも凄くないわけでもない微妙な数字出すのやめてくんない?」

では、ミキも誘ってボウリング場へレッツゴーです!



……




「さて、ゲームも終盤になりましたね。」

私思ったんですがこの小説所々ハショリますよね。なんですか、描写するのめんどくさいんですかね。

まぁ確かに最初からボウリングやってたら、それボウリング小説じゃね?って話になりますし、そもそもボウリングそんな詳しくないですから全然描けないんですけどね。とりあえずターキー取ったとか言っておけば玄人っぽいですか?


「いや、それ言っちゃダメでしょ。あとターキーくらいで玄人は全然名乗れないからね。」


「え?じゃあスプリットも入れるので……」

あれ?スピリットでしたっけ?スピッツは犬かバンド……


「これを機に覚えたての用語を使いだそうとするところがもう玄人じゃないから!素人ならそんな事言わないでストライク描写だけしといてよ。ともはぶっちゃけ発言ハンパないし、さっきっから「 」と心の声の隔たりが完全にないんだけど!用語に自信ない時点でダメだよ!」

え、急にすっごいまくりたててツッコミ入れてきますね。こうやって前回と性格が違うとか、キャラがぶれてるとか批判されるんですよね。こっちはちゃんと声を意識してやっているというのですが。


「さすがにボーリングじゃなくてボウリングだということはわかってますけどね。」


「それ、基礎中の基礎!」


もう、アキはなんでもかんでもツッコミますね。

なんでも妖怪のせいにする小学生みたいな声しやがって。

もう、アキがずっと話すのでミキがすっごい空気じゃないですか。どうするんですか。この子は、最終的にメ○ドラゴンのカ○ナちゃんみたいなポジションにつける予定なのですが。


「えぇ、私種族変えなきゃいけないんですかぁ!?」

あ、やっとミキの台詞でましたね。


「ミキも人気を取るためには積極的に会話に入っていかないと『空気キャラ』って言われる所か、話題にすら挙げられなくなりますよ。」


「そ、それだけはご勘弁を……」

ぷるぷると二等親キャラっぽい感じで、涙目になっているのは正直可愛いですねぇ。こういうの私弱いんですよね。


「わかりました。お兄ちゃんもいないですし、アキも『ツッコミ女』っていうことがわかったようですし、次はミキをピックアップしてあげましょう。」

次回に続けます。

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