スイートハニーポット
それは、蕩けるような甘い蜜でした。
その蜜を一口舐めれば、あまりの甘さに、思考は鈍り、脳髄は蕩けだし、とろとろに、とろとろの蜜に変わってしまいました。
そうすると、体はただの蜜壷です。私の蕩けきった理性や思考を入れる、ただの蜜壷に変わってしまいました。
そんな蕩けきった甘い蜜に誘われ、醜悪な外見の男が近づいてきます。きっと私は食べられてしまいます。
男の手はゆっくりと、私の体に近づき、私の体をつかみました。
そうして、男は私の中の蜜を啜っていきます、私はただの餌でした。
私の中の溶けてしまった理性や思考が、飲み干されてしまう。
そうして、私は何もわからぬまま、私を失ってしまった。
一時の甘い快楽に身を任せ、私は私を失った。
しかし、私の蕩けきった頭では、それすらも理解できないのです。