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INTRUDER(侵入者)

 帰り道、オレはコンビニで今日の夕食を買いトボトボ歩いていた。

  ふぅ、もうコンビニのメシは飽きたな。けどオレ料理できないしな……

  オレが一人暮らしになって早三年、親が突然行方不明になってからはというものの誰かの手料理なんて物は一切口にしていない。

  食ったといえば調理実習で作ったビピンパぐらいだろうか。

  てか、調理実習でビピンパってどんな高校だよ。ここは韓国か。

  などと色々と思い出にふけって歩いてると、だんだんと自分の家に近づいてきた。

  だけどオレは一瞬自分の家がどれだかわからなかった。

  いや、違うな、自分の家はわかったんだけどここは自分の家かと疑ってしまったんだ。

  なんやらアホみたいな事言ってんな~と思った奴、想像してみろ。もし、自分が一人暮らしだったとしよう、そして家の近くまで来てふと自分の家を見上げると家の電気がついてて中から物音がしてたらそりゃこれは自分の家かと疑うだろ?今がそれ状態なんだ。

  よし、とにかく今ある仮定を出してみよう。

  一つ、泥棒・二つ、もしかしたら親が帰ってきたのかもしれない・三つ、オレの愛猫のケチャが暴れてるのかもしれない、大体こんな感じか。

  うーん、二つ目はありえないし(てか帰ってきたら携帯に連絡がはいってる)三つ目は、十分ありえそうだけど今日ケージはちゃんと閉めたし、あいつはおとなしいからないな。

  ということは……泥棒か……

  ほぅ……オレの家に土足で入り込もうとはいい度胸だ、いまから行ってオレの家に忍びこんだこと後悔させてやる。

  オレは(ふところ)に忍ばしてあったスタンガンを取り出し、静かに自分の家の敷地内に入る。

  ドアは……ピッキングされてるな、しかも結構やり手のほうだ、鍵穴が綺麗なままピッキングされている。

  もしかしたら相手は慎重派な泥棒かもな、もしかしたらなんやらか武器を持ってるかもしれない。一応身を引き締めていこう。

  ギィ……

  うぉ!?静かに開けようとしたのに音立てちまった!!オレの家立て付け悪いからな~……休みの時ドア修理するか……

  てか、気づかれてないようだな。なにも反応がない……

  ゴトッ……

  ん?キッチンの方から物音がする……そこだな

  ササササーッ

  オレはキッチンのドア付近まで素早く移動。

  ドアに耳を当てて中の様子を確認する。

  いるな……

  よし、SHOW TIMEだ!

  バンッ!!

  オレは勢いよくドアを開け、キッチンの中にいた泥棒らしき人に一気に距離を詰め、手に持っていた包丁をCQCクロース・クウォーターズ・コンバットで叩き落す。

  そして次の攻撃動作に移ろうとしたが、犯人らしき人の顔を見てオレは慌てて攻撃動作を中断した。

 「お前何してんだ?」

 「え?えへへぇ~」

  そこには、よく顔見知りな幼なじみの姿があった。

  


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