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APRIL 14DAY 8:32 SIKINAM HIGH SCHOOL 2-3CLASSROOM(敷浪高校2-3教室)

で、なんでそのポール巨乳マンがここにいる!?

  ポール巨乳マンこと西条 朱里は緊張した面持(おもも)ちで教室の一番前で立っている

……ちょっと状況を整理しようか

まず、西条さんは転校生。そして、西条コーポレーションの社長の娘。さらに、昨日オレと接触(コンタクト)していて……西条さんのナチュラルボーンスタイル(natural bone style)を見てしまって…いや、

その事は忘れよう。しかし、こんな偶然があるのか?

 オレは西条さんにバレないように腕と机で顔を隠し隙間から彼女の様子を(うかが)う。

「じゃあ、西条さんの席はぁ~窓側の後ろから2番目ねぇ~」

 オレの担任の()()(たけ)先生(童顔)がすごく間延びした声で彼女に言った。

 ……ん?待てよ、窓側の後ろから2番目って……オレの隣ぃぃぃぃぃぃぃぃ!?

ヤバイヤバイヤバイヤバイ!

周りのクラスメイトからは、「か、上堂の横だと……」「ヤバイ…上堂に転校生が調教されちまう」「なんとかしないと…」となんとなくオレのクラスメイトからの印象の受け方が分かり悲しかったが、今はそんな事思っている場合じゃない。

 オレの隣だと!?そんなの一発OUTですべてがみんなにバレちまう!

 しかし、そんな事とは意図知れずだんだん西条さんとオレとの距離が縮まってくる。

と、とにかく一発OUTだけは避けたい。オレは内ポケットの中に仕込んでいる「簡単変装パック」と言うなんとも青いたぬきが四次元的なポケットから出しそうな物から化粧道具を取り出し自分の多分みんなから一番怖がられていると思われる目元をなんとか変え、彼女の到着を身構える。

そして、ついに彼女がオレの隣に到着。今、自分の席になった所に座りこちらを向きそして、

 「改めまして西条 朱里です。隣同士仲良くしましょうね」

 「お、おうオレは上堂 歩 よろしく」

  ふぅ……なんとかバレなかったようだ。

  今日はなんとかごまかせるな……しかしこれからどうしようかな。

  いろいろな不安を残し一限目の始まりのチャイムが鳴った。 

    


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