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紙と鉛筆とステイゴールド

紙と鉛筆とステイゴールド

作者:駄才乃
主人公は、地方の公立に通う高校1年生。かつて数学ジュニアオリンピックの本選に選ばれた事もあり、数理科学領域においてその将来を嘱望されているのだが、心の奥には誰にも語れない「重たいもの」を抱えていた。

数学部に所属したものの、他の弱小文化系部と統合される事となった、その「暫定同好会」において、手伝いに駆り出された地方の駅伝大会で、当日変更で最終区を走る事になるが、参考記録ながら1位を取って当初の目的を果たし、数学オリンピックでは再度本選に挑み、見事に最終選抜合宿メンバーとなる。しかし彼には笑顔は無く、仲間との距離を無意識に隔ててしまう“孤高”の存在となっていた。

 そんな主人公の前に、学校に通えずフリースクールに通う少女が現れる。その姿は、彼が心に封じ込めてきた過去を強く呼び起こす。守れなかった記憶、消せない後悔。しかし今度こそ誰かを救うために——主人公は立ち上がる。

 待ち受けるのは、学校や教育委員会などの「大人の理屈」との対峙。理不尽な現実と鋭い視線の中で、彼は「紙と鉛筆」だけを武器に、論理と思考で突破口を切り拓いていく。そして、彼を囲む大人たちもまた、それぞれの現実を抱えながらも「正しいあり方」を考え、より良い方向を模索する。やがて、仲間たちは主人公の姿に心を揺さぶられ、自らの弱さや罪悪感と向き合いながら、彼の背を追いかける。

 雪が降る夜の駅、新幹線ホームで交わされた言葉は、彼自身の長い葛藤にひとつの決着を与え、「ステイゴールド」という言葉は、仲間たちの胸に深く刻まれる。

 ——自分を赦すとはどういうことか。誰かを守るとは何を意味するのか。
 友情も恋も後悔も、罪の意識も変わらぬ愛も、そのすべてを抱えたまま、それでも未来へ、いつまでも輝きながら走ろうとする少年と少女たちの姿がここにある。

 「紙と鉛筆とステイゴールド」——これは、赦しと希望をめぐる青春の物語。
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エピソード 1 ~ 100 を表示中
登場人物紹介
2025/08/23 13:32
第2話:村越 大河
2025/08/25 11:00
第5話:白石 紗月
2025/08/25 14:00
第8話:村越 大河
2025/08/25 17:00
第9話:白石 紗月
2025/08/25 18:00
第62話:安藤 剛
2025/08/27 23:00
第68話:宮本 遥
2025/08/28 05:00
第70話:東雲 栞
2025/08/28 07:00
第81話:安藤 剛
2025/08/28 18:00
第87話:宮本 遥
2025/08/28 19:53
第94話:安藤 剛
2025/08/28 19:55
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