自分がレビューを書く理由
ここまででレビュー自体とそれに関連した諸々について解説したい&語りたかったことは大体書けました。
それに伴いまして、完全に自分語りで恐縮ですが
「自分がレビューを書く側としてどんなことを考えているのか?」
「そもそもなんでレビューを書いているのか?」
ということにも触れておこうと思います。
まず自分のレビュー遍歴ですが
①最初に活動していた小説サイトで作品レビューという機能の存在を知り、他の人が書いたレビューを読んで、「よくまとめているなあ」「面白そうに紹介するなあ」と感心する。
②とある作品にドハマリし「もっと多くの人に読んでもらいたい!」「そのために面白そうに紹介したい!」と思う。
③SNS等サイト外での広い交流があれば「これ面白いよ!」と作品宣伝をするような行動もとれたのでしょうが、そういった力の無い自分が小説サイト上で対外的にとれる手段がレビューくらいしか無く、「なら書くしかないか……!」と悪戦苦闘し始める。
④失敗やスベるのが怖かったこともあり、最初に書いたレビューがあまり特徴の無い硬めのレビューになってしまう。
⑤それを読み返し「こんなはずじゃ……!」と割とヘコむ。
⑥説明だけのレビューだと傍から見てあまり面白そうに感じないことに気付き、他の人のレビューを参考にするなどして「好き」「温かい」「優しい」等々、レビューを読んだ人の共感を呼べるような感情面に働きかけるような表現を織り交ぜ始める。
⑦その後様々な作品にレビューを書き続けているものの、何作品書いても慣れることの無い難しさに悪戦苦闘しつつ今に至る
上記のような流れでありました
作品を広めたいという気持ちがレビューを書き始めた切っ掛けではあるのですが、書き続けていくに伴って、いつの間にかそれだけではない理由も生まれ始めました。
何と言いますか、純粋に楽しいんですよね。レビューを書くのが。
作品を紹介したい&面白い作品を読ませてくれた作者さんへの感謝の念を表したいという想いを第一としてレビューを書いていますが
「どう表現すればキャラクターの魅力が十分に伝わるか」
「ネタバレに配慮しつつ物語の面白さを伝えるにはどうしたらいいのか」
「どんな部分が作品独自の良さなのか」
「面白いと感じた作品の面白さの理由とは何か。どの部分や要素を、どういった理由で自分は面白いと感じているのか」
そんな風に作品の様々な要素を自分なりに分析&解釈しながらまとめる行為自体がまず楽しいのです。
そしてそういった分析をレビューという形でまとめ投稿することで、その作品名をタイトルにした思い出のアルバムが完成したような達成感や満足感を得られるんですよね。
楽しませてくれた作品(作者さん)のためにという義務感や、作品を多くの人に知って欲しいと思う使命感だけではなく、あくまで自分の趣味として楽しめている。
レビューを書くのが作品のためだけではなく自分のためにもなっている。
だからこそ自分は今もレビューを書いていられるんだろうなあ、と思うのです。