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終わりに:みなさんにレビューを書いてもらいたい理由

 レビュー自体についてはもちろんレビューに対する私的心得まで。

 当初想定していた内容はほぼ書ききれましたので、この作品はここで完結とさせていただこうと思います。


 もしも一連のエピソードを通して少しでもレビューに興味を持ってくれたり、何かしらの参考にしてもらえたり、なんてことがあればそれに勝る喜びはありません。

 最後まで読んで頂きありがとうございました。


 そして最後に。

 一応レビューを書く人が増えてくれればいいなあ、という目論見でこの作品を書いてきた所があるのですが、なぜ自分がレビューが増えて欲しいと思っているのかを書いておこうと思います。




 投稿小説を読んでいると、「この作品はもっと読まれるべき」と思ってしまう作品に出会うことがあるかと思います。

「作品の良さはPV数や評価数だけでは測れない」とよく言われますし自分もそう思うのですが、ランキングや検索時の条件(〇〇が多い順など)的にある程度の評価を得ないと作品を知る機会自体が激減するのもまた事実なんですよね……。

 

 ですがその時点での作品のPV数や評価数がいくつであろうと。

 書かれてから時間が経っていようと。

 一作品につき一度だけとはいえ、どのタイミングどんな状況でも誰でも好きな作品を宣伝できるシステム。それが「作品レビュー」なのです。

 

 ……あ。

 評価の少ない作品の方がレビューで他者の目につきやすくなることによる恩恵が大きいので、評価の少ない作品にこそレビューを書くべきみたいに受け取られかねない、ちょっと極端なことを書いてしまいました。

 いやいや、もちろんそんなことは無いです。


 一人でそのサイトに存在する全ての作品を読むなんてことは到底できない以上、例え累計ランキング入りしているような既に多くの人に認められているであろう作品であっても、読んだ事のない作品が結構あるものだと思います。

 なのでそういった人気作品へのレビューもやはり「読んでみようかな」と思う切っ掛けとして大切だと思います。

 

 話が逸れました。

 

 このままだと色々な方向に話が取っ散らかってしまいそうなので先に結論を書きますが、自分がみなさんにレビューを書いてもらいたい一番の理由は

「あなたの好きな作品を。面白いと思う作品を。その作品にまだ出会えていない人に教えて欲しいから」

 なのです。

 

 上で軽く触れた通り、今までの経験上

「自分は知らないけれども誰かは知っている面白い作品」

 というのは沢山あると思いますし、きっとその逆も然りだと思います。


 作品検索から出会った。

 交流のある作者さんが書いた作品だった。

 サイト外での宣伝で知った。

 作品と出会うにも様々な経路があるでしょうし、自分では思いもつかないような作品の探し方や作品との出会い方を経験している人もきっといるんだと思います。


 評価数など作品の「面白さ」をある程度担保してくれるであろう指標はあっても、作品が「自分好み」かどうかを判断できる指標というのは思いのほか無い。

 だからこそ「ランキング入り作品を読んだけど楽しめなかった」みたいなことを言う人が後を絶たないのだろうなあと思います。


 ですがそんな環境下でも皆さんは自分の好きな作品と出会い何作品も読んできているのではないでしょうか?

 それを考えると、これだけ多くの作品が存在する場所で面白いだけではない「自分好みの作品」に出会えているというのは本当に奇跡のようなことだと思います。


 そういった自分一人では出会えなさそうな面白い作品をそれを知っている人から教えてもらう。

 それも少数同士の直接のやり取りではなく不特定多数に対して作品を勧める。

 自作品として作品紹介を行うという方法もあるにせよ、サイト上でそれが手軽にできるほぼ唯一の手段が作品へのレビューだと思うんですよね。


 とはいえ。

 せっかく一生懸命レビューを書いてもタイミング等の問題でそれを必要とする人にレビューが届かなかったり。

 レビューから作品を知ることができても、好みの問題でその人が感じたほどの面白さは感じられなかった……なんてこともあったり。

 レビューを書いても期待していたほどの効果を齎せなかった、なんてこともあるかも知れないのが切ないところ。


 でもそれはレビューを書く上で致し方無しといったところです。

 とにかく存在を知らなければ&読んでみなければ自分が楽しめるかどうかも分からないですし、例え知ることのできた作品が自分には合わなかったとしても他の人には合うかもしれない。

 その作品が合わなかったとしても、同じ作者さんの他の作品は合うかもしれない。

 いつかそのレビューを読むかも知れない人のために。

 自分と同じ面白さを共有できるかもしれない誰かのために。

 何一つ確実なことはありませんが、それでもレビューを通じて「新たな楽しみに出会える可能性がある」というのは素敵なことだと思うのです。

 

 もっともそこまで考えながらレビューを書いている人はそうそういないかも知れません。自分も改めてレビューについて考えてみて「よく考えてみるとレビューにはこういう側面もあるのかも?」と思い至ったくらいですし。


 なのでレビューを書く目的が「作品を他者へ紹介したい」でも「好きを伝えたい」でも構わないのです。

 書いた動機が何であれ、結果的にそういった効果もあるかもしれないというだけのことなので。


「あなたの『好き』を、それを共有できるかもしれない誰かに伝えて欲しい」

 

 そう思うから自分はより多くの人にレビューを書いて欲しいと思っています。

 そして自分自身もこれからもレビューを書いていこうとも思うのでした。

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