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010 試作(ダイヤード4歳)

ブックマークありがとうございます。

楽しんでいただけると幸いです。

 オリヴィアと話をした翌日、ダイヤードは早速行動に移した。光輝の知識から【コンクリート】の作り方を書き出し、この世界において該当する材料や器具を調べた。

 調べたことをオリヴィアと話したいのにダイヤードは、居室から自由に出ることを許されていない。昼食が終わり、オリヴィアが訪れるのを今か今かと待っている。


「ダード待たせましたね。午前中に色々と調べ物をしていたようですが、結果は出ましたか?」


「はい。この紙に書き写してきましたので、見てください」


 ダイヤードは勢いに任せて紙を差し出した。


「フフッ。慌てなくてもきちんと確認しますよ」


「フー。お願いします」


 ダイヤードは興奮して声が漏れる。


「……材料は石灰石と砂、砂利、水で、道具はハンマーとすり鉢、シャベル、(くわ)、トンボですね」


「はい。手順は分かるのですが、配合は色々試しながら作ろうと思ってます!」


「それなりの量を用意しておきますね」


「あ! あと、力仕事が出来る人の手配もお願いします。強度を調べるので、土魔法師もお貸しください」


「私の護衛騎士を貸し出します。二名でいいですか? 魔法師に関しては必要になれば用意しましょう」


「問題ありません。あと、あと、材料や用具の保存場所が必要です! あ! 作業場所も!」


「え、ええ。庭園の用具室や庭師の控室がある程度広いはずですから、そ、そこで作業したらよいでしょう」


 ダイヤードのテンションの高さにオリヴィアも若干引いている。


「いつ荷物が届くのかな~。間違えないように手順も書き写しておかないと!」


「と、ところでダード。どうしてそんなに興奮しているのですか?」


「だって、だって、光輝の知識を実践できるんですよ。すっごくドキドキします!」


 昨日のダイヤードと違い、年相応の態度を見せる。

オリヴィアはこれが素のダイヤードなのだろうと思った。そしてダイヤードが子供らしくいられる生活を守ろうと改めて誓った。




 一か月目は材料待ちのため余裕のある生活を過ごすことが出来たが、二か月からは忙しい日々を過ごした。

 午前中は読書をし、地球との類似点のある動植物をピックアップし、錬金学や魔法学の参考になりそうな書物を書き出し、オリヴィアとの勉強や現状の報告を行った。

 午後からはお昼寝の後にダンと護衛二人を共に【コンクリート】道路の試作を行っていた。


「ダン。今日は久し振りに【コンクリート】の作業をするぞ」


「今日はザクザク穴掘り? それともネリネリ混ぜ混ぜ? ペタペタ塗り塗り?」


 ダンバルトは土木作業が楽しいようで、小さい手を一生懸命動かし、汗をかきながら手伝ってくれていた。


「今日は乾いた【コンクリート】の確認作業だ」


「作業だー」


 ダンバルトは両手を上にあげてやる気を(みなぎ)らせている。


「ダイヤード様、どのような魔法を使えば良いですか?」


 オリヴィアが手配してくれたスターザー侯爵家に所属する魔法師は問いかける。


「【コンクリート】に縦や横の振動を与えてみてくれ。どれくらい継続して魔法を使用できる?」


 ダイヤードは王子モードで問いかける。


「既に存在する物質への干渉ですので、一時間は可能です」


 魔法とは自然現象への干渉となり、火や水、土を生み出すより実際に存在している物質に干渉するほうが遥かに少ない魔力ですむ。


「では、それぞれ三十分ずつで頼む」


「承知いたしました」


 魔法師はすぐさま振動試験に取り掛かった。


「本当なら凍結などの耐久試験もしたかったけど、凍結魔法師なんて存在しないしなー。まぁー仕方がないか」


「ダード様。僕の強化魔法で頑張ります?」


 ダンバルトは眉間に眉を寄せながら尋ねた。


「ありがとな。必要になったら頼むな」


「はい。頑張ります!」


 試作した【コンクリート】道路の二十枚に対して振動試験を一週間ほど行ったことにより、今ある最適な配合を見つけたダイヤードはオリヴィアに報告を行った。


レミ「納得いきませんわ!」

ダイ「どうしたんだい? そんなに荒ぶって」

レミ「何でコンクリートの完成まで一話で終わってしまいますの?」

ダイ「そんなこと言われても……」

レミ「こういった小説ではじっくりと過程を描くものではないですの?」

ダイ「それは他の小説家さんたちがやってると思うんだよね。もう見飽きてるんじゃないかな?」

レミ「何で全読者が読んで知ってることが前提ですの?」

ダイ「あっ! Σ(゜Д゜)」

レミ「今気づきましたのね。 (´・ω・)」

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