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君はロックなんか知らない

作者: ヨシフ

放課後になると彼女の為に学校から200メーターほど離れた喫茶店で待ち合わせするんだが、必ずと言っていい位彼女は遅刻してくる。10分、15分なら良いほうで、30分、50分はざらで時に2時間待たされたこともある。

しかも毎回ipodを聞きながら入店してきて、人の話なんか聞いていない。『待った?』って聞くのは社交辞令で席に座って普通にアイスカフェオレか、エスプレッソを頼んでいる。一度だけカルーアミルクを頼んで、顔を火照らせて速攻帰ってしまったこともあった。話しをしているときもイヤホンを外さないし、何をしに待ち合わせているかも忘れてしまっているようだ。以前

何の曲を聴いているかを聞いてみたが、暫く黙ってから

パガ二ーニと答え、又、別の時には坂本冬美だった。俺の話しはクラシックか演歌以下ということだ。カタツムリよりものろい歩みで距離を縮めようと必死だが、彼女からイヤホンを取り上げることができない限り無理だろう。あなたは何の曲聞くのと問われたので、マークボランって答えたら、それはアメリカの企業って返されてそれ以来方向性の違いを修正することは諦めました。そんな彼女を今日もBPMをあげながら待っています。

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