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第七話 戦争だー。

前回までのあらすじ。

アーニャ「怖いよう。ブルブル」

サナ「( ̄ー ̄)ニヤリ」

違うわ!

いーやーだー!


「だめです」


後で話を聞くから、それだけじゃダメなの?


「だめです」


じゃあじゃあ、ドア越しに話を聞くから。それだけでも。


「だめです」


どうやら、私たち全員にサナからの話があるらしく、フェルミナが起こしに来てくれたのだが。


行きたくなーい。


「だめです。さあ。行きますよ」


ずるずると引きずりながら、私たちは一階にある食堂を目指す。

一階は食堂になっていて、男たちの溜まり場になっている。食堂というより酒場だな。

普段から、対人恐怖症というわけではないけど、それに近い私は人とのつながりを遮断していた。

というか、それがひどくなっている気がする。

理由は環境の違いからか。普段からエルフの里では人とのかかわりを絶っていた。

その上、サナのあの強さを見ていたら、誰だって委縮するっていうか。


しかし、今日は違っていた。

普段は兵士やら、冒険者でごった返していた人たちがいない。

どうやら、サナが人払いを頼んだらしく、結界魔術を使って他人から聞こえないようにしていた。

それほどまでに重要な話ということか。

私は四人席であるフェリシアの隣に座り、フェルミナがサナの隣に座る。


「それじゃあ、報告をお願い」


サナがそう言うと、フェリシアが立ち上がり、報告を始める。


「はい。アーシュラ姉さまの話によりますと、砦が一つ落とされたそうで、魔王軍がそちらに兵を送っているということです」


「やったのは人間?」


「ええ。大規模な軍隊のようです。勇者が絡んでいるかはわかりませんが」


どうやら、この世界には候補者というのがいるらしい。

魔王候補者と勇者候補者。魔王と勇者は一人ずつしかいない。

だからこそ、候補者の中から一人を選ぶのだが。

砦を落としたというのは勇者候補の一人なのか。それとも勇者自身が現れて、砦を落としたのかは定かではないらしい。


「狙いは神殺し?」


ここから、砦は近いらしく次に狙われるのはここらしい。

絶対に神殺しの確率が高い。

フェリシアが頷くと、フェルミナが。


「今すぐにでも攻め込みましょう」


「罠かもしれないわ」


「大丈夫です。こちらには何といっても神殺しが二人もいるんですから」


どうするのか、サナの方を見ると、まるで、エルフの里はついでといわんばかりに。


「まあ、どうせ勇者とその候補はすべて殺すつもりなんだから」


砦の奪還はついでのついでってことらしい。

相変わらず、怖いことを仰る。

っていうか、エルフの里はついでっすか。そうっすか。


「馬車で駆けると、時間がかかります。急がないと!」


「あ。そうだ。アーニャ」


サナがこっちに向き直る。

ちなみに自己紹介は昨日のうちに済ませてある。


「神殺しの力はあんまり使わないほうがいい。あれは、反動も大きいから」


使いたくても使い方がわからん。

まあ、とりあえず、頷いておく。


さあ、戦争だー。

とりあえず、今日はここまでです。

すみません。

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