第二話 おしっこ漏れそう。
前回までのあらすじ
アーニャ「なんで女の子やねん」
投稿者「可愛いから」
これからの視点はアーニャになるので、一人称は僕ではなく私になります。
さて。あれから、3年が経ちました。
ええ。3年ですよ。
やっとでおぎゃあバブバブからおかあたん。とか言えるようになりましたよ。
いや。言わんけどさ。
その3年間何があったのかを申しますと。
性転換と魔術以外何も変わらんかった。
まずは性転換について。
僕から私に変わったよ。やったね。
うん。これ以上は触れてほしくない。マジで。
まあ、普段からコミュ障とか人と喋るのが苦手の私にとってはあんまり苦にはならなかったなー。いやー。慣れって恐ろしいわ。
次は魔術について。
もはや、ファンタジー必須というか、何というか、こんな世界にも魔術はあるみたいで5秒で出来てしまいました。
はい。ただ、念ずるだけで出来てしまいました。
ここまで来ると残念感すら出てくる。
火をおこすのにもマッチやライター(はないか)でいいこの世の中で魔術とか魔法とか言われてもねー。そっちを使えって話。まあ、便利だから使ってるけどさ。
はい。ここでアーニャちゃんの異世界あるある。
火の魔法を使います。
あっちー。火傷します。
水の魔法を使います。
ザッパーン。死にそう。
風魔法を使います。
ひゅるるるーん。ちーん。
土魔法を使います。
ドゴッ!痛え。
光魔法を使います。
パッ!眩しい!
闇魔法を使います。
もやもやーん。苦しい。
これの繰り返しで3年経ちました。異世界にあこがれている諸君。魔法とは現実的に良いものじゃないぞ。うん。
で。3年経ったある日。私はあることを思い出した。
あ。私、前世の記憶あるじゃん。と。
火魔法の上位魔法。爆発系の魔法とか使ってもいいよね?
というわけで、実践。
理論はすでに確立されている。やったことないけど。
まずは水を宙に浮かべるようなイメージで。
それを電気分解。
さらに核融合に三重結合。出来上がっちゃった。
水素爆弾。あ。やっべ。この後の処理どうすんの?
慌てて耳を塞ぐ。すると、その水素爆弾なるものは大爆発を起こして結界さえも揺るがす事態となってしまった。まあ、私は泣いて済んだけど。
その夜、魔王軍という言葉を耳にした。
「どうも、最近、第四魔王軍が暴れてるってらしい」
「ええ。このエルフの里に来なければいいんですけれど」
「しかし、物騒な世の中になったものだ」
「結界も揺らぎ始めているし、私たちは一体どうすればいいんですか?」
あ。すんません。それ。私です。
とまあ、嫌な予感ビンビンにフラグ回収乙って感じで魔王軍が攻めてくるらしい。
一時間後に予約投稿します。