第十四話 アーニャさんは剣づくりで忙しい。
前回までのあらすじ。
アーニャ「よっしゃー!試験会場をぶち壊すぜ。ヒャッハー!」
審査員「あ。君。合格ね」
ノー!なんでやねん!
なんで、合格しちゃってるの!?
ねえ。嘘だって言ってよ。
私はワナワナとその紙切れを見た。
そこにはあなたは合格しました。なのでつきましては。みたいなことが書かれていた。
私、頑張ったよ?
校舎も半分近く破壊したよ。
ぐぬぬ。やっぱり、全力でやるべきだったか。
校舎も半分近くといわず、全部破壊すべきだったか。
まあ、半分冗談半分本気の魔法だったからね。今回の目的というか、勇者候補を減らすことができただけでも、御の字ということです。
というか、たぶんあれだ。この文章から察するにどうやら、砦を破壊したのも各地の街を破壊したのも全て、サナがやったことになっているらしい。じゃないと、私が破壊したのに私が神殺しだってことを知っているとは思えん。知っていたら、絶対に入学させるとは思えん。
うおーい。何やってんですか?鑑識さん!?
いやいや。察せよ。そのくらい常識だろ?それともあれか?そんなんやってられんほどに勇者内で切迫しているとか?
いやいや。だったら、学園を建てる意味が分からん。
あ。そういえば、私。6歳だったわ。
だからかー。当時砦を破壊したとき3歳だってことをすっかり忘れてた。
さて。これからどうしようか。あのくそ勇者ともどもを殲滅するにあたって障害なのはやっぱり、魔術無効の結界だよな。
反物質でも創る?いやいや。この星ごと吹き飛ばすつもりですか?
じゃあ、ブラックホール創る?空間転移でもする気ですか?
あ。でも、待てよ?土魔法の応用で剣とか作れないかな?
とりあえず、入学式までに間に合わせないと。