No.43 [異変を止めたい、その一心で]
[ヤンバ]の一報で、しずく達は戦闘体勢をとった。
『………どうして、どうしてお兄様がシファ家に?』
『お前を、絶対に許さねえ………その一心だ。』
[セヒィー]がそう言う。
「皆、もしかしたら[ルシアル]さんを狙う可能性が高いわ。相手の攻撃に耐えながら、彼女を全力で守って!」
その会話を聞いたしずくは、皆に無線で伝えた。
『しかし、もう1つの家に寝転ぶとは………。それは許しがたい事だとは思いますが。』
[ヤンバ]が呟く。
『戯れ言はここまでだ。今からお前達を潰す!』
▪▪▪
兵やらドラゴンやら、続々とこちらに向かってくる。
「自分たちより多い兵………!これ、太刀打ち出来るのかっ!」
兵を倒しながら、ミシャルが呟く。
「とにかく、頑張らないと………。」
『こんな事には、なりたく無かったのに。』
[ルシアル]は、呆然と立ち尽くす。
そこに、何人も兵が向かう。
「[ルシアル]さん、避けて!」
『お兄様を、許さないから………!』
剣を一振りすると、その勢いでその兵が倒れ混む。
『………っ!?何、この威力………!』
『セヒィー、お前が一番驚いてどうする!……俺達二人で、何とか倒さないと不味いな。』
二人は剣を抜いた。
『ルシアル、ここで決着だ………!』
『そこまでじゃ!お前達!』
天界様の声が聞こえる。
その声がする方に顔を向けると、天界様と付き人が居た。
『セヒィー、ウエント、お前達は悪さを企んでたろ!』
天界様の怒号が響く。
「………えっ?悪さ?」
『ルシアルを地獄へ落とし、朕を追放する………これ程の悪道は無いわ!』
『………そんな、そんな事をしようとしていたのね、お兄様。』
[セヒィー]は口をつぐんだ。
『チッ……そこまで見透かされたらしょうがねぇな………。』
[ウエント]が呟く。
▪▪▪
その後、[セヒィー]と[ウエント]は重い罪を償う事になったと聞いた。
それと、[ルシアル]の力に関してだが………実はカラクリがあった。
あの契約書は、あくまでも「天界人では無くなるだけ」であり、力そのものはまだ残っていたとの事。
それが剣術を教えていたときに、剣と力の融合があったみたいだ。
次回、最終回になります。




