No.39 [さくら町で、新しい武器を造る]
しずく達の世界が再出発をした頃、さくら町の代理人である里織は、創造主の家を片付けていた。
そんな最中、里織は机の引き出しに一つの書類が在ることに気がつく。
「火縄銃の造り方」と書かれた書類だ。
「これ、私に言っていなかったわ。新しい武器を造ろうとしていたのかしら。」
ページを開く。
型の作り方、それに似合う鉱石の種類、火縄銃の使い方……事細かく記載されていた。
「これ、みんなに見せなきゃ……!」
里織は、さくら町の住人を創造主の家に何人か集めた。
「………ほう、銃か。興味深いな。」
町一番の武術使いである、熊羽青斗が呟いた。
「じゃがな、造る場所と鉱石、うちの町に無いと思うが。そこはどうするのじゃ?」
鍛冶者の白戸爺が里織に聞く。
「銃用の鍛冶場は、この書類を参考に造れるとは思います。………石の件が一番の悩みですね。」
「そう言えば、しずく町の鉱石山は様々な石が採れると、前にあちらの山師のニーベルダ氏が言っていた。もしかしたら、そこに書いてある石と同じようなモノを、教えてくれると思います。」
青斗が言う。
「それなら、私からお伝えしときましょう。」
さくら町の山師の一人が言った。
「よろしくお願いします。」
▪▪▪
山師のニーベルダがさくら町に向かった。
「ニーベルダさん、遠い所ありがとうございます。」
里織はニーベルダを出迎えた。
「いえ、何の是式です。……確か、鉱石の件でですよな。」
ニーベルダが言うと、里織は頷いた。
その足で、創造主の家に行く。
家に入って、例の書類を見せた。
「ふむ、銃を作る為の鉱石と、『火薬』に使われる鉱石が必要なのか。」
「はい。」
「今までの話を聞く限り、火縄銃を作る前に抹消されたと思いますな。」
ニーベルダが呟く。
「………はい。石関係はニーベルダさんにお伺いした方がよいと、言う声がありまして。」
ニーベルダは成る程、と頷いた。
「見た感じですが、似たような質の鉱石………ありますな。幾つか持っていってきましょう。」
それを聞いた里織は安堵した。
「ありがとうございます………!」
「それと、もうひとつお願いがありましてな。」
「はい、なんでしょう。」
「しずく町の山師と、鍛冶者のワイダさんをそちらに派遣してもよろしいか。………銃の作り方、しずく町側でも作りたいと思うのだが。」
里織は頷いた。
「はい、構いません。」
▪▪▪
こうして、火縄銃を作る事になった。
………完成するのは、また後日のお話。
この後、17時より『しずく町のラジオ vol.3』を更新します。
そちらもよろしくお願いします。




