表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/49

No.33 [天界からの使者]

『セヒィー様、入ってもよろしいでしょうか。』


『シンか。入って良いぞ。』


『妹様の件で、ご報告をと。』


『どうだったかね。』


『天界法第三条の違法、それによる世界構築情報(ワールドデータ)の改ざんが見つかりました。実世界と世界構築情報(ワールドデータ)、波長の違いによる疑惑………セヒィー様の言う通りでした。』


『そうか。………仕方無い、事実確認は我輩が行うとしよう。』


▪▪▪


「う~ん、今日もいい天気ね。」

しずくは朝日を浴びて、そう呟く。


「あれ?門の前に誰か居る………。」

[ゼロ]と同じようなマントを身に付けている。

……が、どこか違う感じがする。

急いで門の前に行く。


「あ、あのう。どなた様でしょうか。」


『我輩は、ワールドゼロを纏める天界[ワールドインフィニティ]からやって来た、セヒィー・ゼロと申す。』


「は、はぁ。それで、何かご用で………。」


『…………………っ!お兄様!』

後ろで[ゼロ]が言う。


「えっ…………えっ!?『お兄様』!?」

思わず大声を出す。


『久々だな、ルシアル。』


「ルシアルって……もしかして、[ゼロ]さんの本名?」


『…………ええ。』


「すいません、とりあえず中でお話しましょう。」


▪▪▪


[セヒィー]を家へ招き入れる。

[ゼロ]と[ワン]も家へ呼ぶように、と[セヒィー]が言うので二人も呼び寄せた。


「……それで、用件とは?」

しずくは、改めて聞く。


『それは、ルシアルから話した方がよろしいのでは?』

[セヒィー]が言う。


『………。』

[ゼロ]は口をつむぐ。

それを見た[セヒィー]は呆れた顔を見せた。


『仕方あるまい、我輩から説明しよう。………結論から申すと、貴女方の世界は、我々天界の天界法にとっては「違法」という立ち位置になっているのだ。』


「私達の世界、天界にとっては違法………?それってどういう事?」

頭の中が混乱する。


『今、過去に抹消した町を再生しているだろう?』


「それが、どう言う………」


『本当は、天界の憲法ではやっちゃいけないことなのよ。町の甦生は。』

[ゼロ]が口を開く。


「…………どうして!?皆はまた生活出来て喜んでいるのに!」

しずくは声を荒立てる。


『天界法第三条[過去に抹消された世界は、二度と復活する事を禁ずる]……我々天界人は、それぞれ一つの世界しか持てないのだ。』


「そ、そんなぁ………。私は、抹消された皆と一緒に過ごしたかっただけなのに。」


『………事実でよろしいな。』


▪▪▪


『天界様に、この事はご報告する。処分は追々伝える。』

[セヒィー]はしずく町を去った。


『ごめんね、しずくさん。厄介な事に巻き込んでしまって。』

[ゼロ]が言う。


「………でも、どうして違法だと知ってて私の意見を……。」


『貴女に、期待をしていたの。』


「期待?」

[ゼロ]は頷く。


『引き渡す時に行った作戦、あったわよね。』

「煙幕巻き付け作戦」の事だ。


『あんな抵抗は、今まで無くてね。凄い考えを持った持ち主だ、と思ったのよ。だから、貴女の意見を飲んだ訳よ。本来は違法だと知っててね。』


「[ゼロ]さん………。」


▪▪▪


『天界様、ルシアルの世界の違法は確かな物でした。………処遇はどうしましょう。』


『………ルシアルの天界追放、そしてその世界の抹消を命ずる。』


▪▪▪


こぼれ話:ワールドゼロのあれこれ


◦天界[ワールドインフィニティ]

ワールドゼロを統括する世界。


◦ワールドゼロ

長らくゼロ家、シファ家が世界を造り出すようにしている。


◦天界法

ワールドゼロを造る際の法律。これを破ると、世界、天界人もろとも抹消されかねない。


◦魔術師の存在

「世界の試験」を行うために必要な存在。ゼロ家にはワン家、シファ家にはルウェ家が従えている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ