No.27 [農園の大収穫祭 in 夏野菜編]
しずく町の農園では、夏野菜が順調に育っていた。
この日、集まれる皆には収穫を頼んでいた。
『わぁ、これ全部「野菜」って物なのね?凄い、いっぱい!』
[ゼロ]が畑を見て言う。
今日は[ゼロ]も参加する。
「無事に育って良かったです。」
しずくは呟く。
『今日、これ採っても良いのよねぇ?』
「はい。その為に動きやすい服に着替えて貰いましたから。」
[ゼロ]は目を輝かせた。
『しずくさん、早くやりましょうよ!』
「じゃあ、皆さん!収穫をしましょう!」
▪▪▪
収穫が始まった。
やっぱり、皆でやると楽しいな。
『これが、美味しい料理になるのねぇ。』
[ゼロ]が呟く。
「夏野菜、生で食べるのも美味しいですよ?」
ジアンさんが言う。
『そうなの?』
「はい。お水で洗って食べてみてください。」
『それじゃあ、この「キュウリ」って野菜……食べてみようかしら。』
キュウリを水で洗い、そのまま食べる。
『はぐっ……もぐもぐ……。んん~!!美味しいわ!なんてみずみずしいのかしら。』
「後で、付け合わせのソース……教えましょうか?それをかけると、もっと美味しくなりますよ。」
『はい!是非とも……!』
▪▪▪
「皆~、お疲れ様!」
夕方には、採れる野菜はすべて採りきった。
「これで当分は、野菜には困りませんね。」
皆は頷いた。
『野菜作りって、楽しいのね。』
[ゼロ]が言う。
「はい。でも、天候や農園の状況にもよります。雨続きでも、晴れ続きでもダメ。雑草が多かったら、育ててる野菜に影響が出る。……楽しさの反面、大変な事もたくさんあります。」
『【メロリア】で野菜、作らないのかしら?』
しずくは首を横に振った
「与えるだけだと、怠ける原因になります。自給自足が出来るものは、自分たちで……【メロリア】だけに頼らない生活を送ろうと思っているんです。」
[ゼロ]は静かに頷いた。
『しずくさん、わたくしよりもしっかりしていますね。』
「そ、そんな訳じゃ……。」
『やはり、一緒に生活して正解でしたわ。これからもよろしくお願いしますね、しずくさん。』
「………は、はい!」




