No.24 [私たちの世界は私たちで守るのみ]
その日、しずくは何人か住人を集めた。
そして事情を話した。
「………この世界は、我輩達で守るしか無いのか。」
アールガイが言う。
しずくは頷く。
「皆に集まって貰ったのは、とある作戦を行う為…協力して欲しくて。」
「何でも言ってください!」
ミシャルが言う。
それに合わせて、皆も頷く。
「では、作戦なんですけど…。」
▪▪▪
二日後の同じ時間。
しずくとアールガイが待っていると、[ゼロ]と[ワン]が門の前に来た。
『さあ、応えを聞きましょう!』
「…………………GO!」
しずくの掛け声と共に、二本の槍が飛んでくる。
「ボン」と音が鳴り、周りに煙幕が立ち込める。
『何!?この煙は!』
『ゼロ様!み、身動きが取れません………!』
『え………わ、わたくしも!』
「皆、煙幕払って。」
しずくが言うと、煙幕が消え始める。
[ゼロ]と[ワン]に、身体にロープが巻き付けてある。
『こ、これは……いつの間に!?』
「『煙幕巻き付け作戦』です。単純な名前だけど………こうしないと、お二人と対等に話が出来ないと思いまして。」
『………対等に、話を?』
[ゼロ]は首を傾げる。
「お二人には、私たちと一緒に生活したいと思っています。」
『貴女と、わたくし達?』
「はい。勿論条件付きで。」
『条件、とは?』
「今まで抹消してきた皆と世界を復活させてください。………その代わり、私の【メロリア】の力を弱めてください。」
『復活、か。[ワン]の力で、一応出来なくは無いが……【メロリア】の力を弱めて良いのか?』
しずくは頷いた。
「ええ。………皆で造る世界も、良いと思って!」
▪▪▪
こぼれ話:『煙幕巻き付け作戦』とは
「煙石」とも呼ばれる、オリヤ山の特殊石「マオワ石」を使った槍で煙を出し、その隙に特定人物をロープで巻き付ける。
マオワ石は、少しの衝撃でも煙を出すという。
どうやって特定人物を巻き付けるのかは、秘密らしい。




