No.22 [アールガイの異変]
謎の化け物事件から翌日。
(あれ、此処は………)
アールガイが目を開けると、見知らぬ部屋に居た。
どうやら、その部屋のベットに横たわって居たみたいだ。
(そう言えば、頼まれ事で炭鉱街から帰るとき、誰かに襲われた気がしたのだが……)
誰か入ってきた。
『お目覚めかな、アールガイとやら。』
マントを身に纏った老人が語りかける。
「なぜ我輩の名を知っている!ここは?早くここから出してくれ!」
『出してやる代わりに………』
▪▪▪
その頃。
「アールガイさーん!何処に居るのー!?」
しずは、そう叫ぶ。
夕方に帰ってくるはずだったのに、6時を過ぎても帰ってこないため、数人と共に探していた。
『しずく姐さん、町の門にアール兄さん居ました!でも様子がおかしいです!』
ミシャルから無線が入った。
しずくは『しずく町』の門へ戻ると、アールガイとミシャルが対峙している。
「姐さん!アール兄さんが………!」
アールガイがしずくの方を向いた。
明らかに、目の色が違う。
『………我輩は、お前を倒す………』
アールガイが剣を抜いたと思うと、しずくに向かって走ってきた。
「これは………マズイ………!」
咄嗟に剣を抜いて、対応した。
金物の独特な音が響く。
化け物事件から、常に剣を持ち歩いて正解だった。
「みんな!ここから離れて!誰か、町の人達に、私の家側に避難をと伝えて!!」
「兄さん………何でこんなことに。」
ミシャルが呟く。
『我輩は、[ゼロ]様からあんたを倒すように言われたのだ!』
アールガイが言う。
「[ゼロ]が!?どうして………!?」
思いがけない言葉に動揺する。
「姐さん!しっかりして!」
ミシャルの声で我にかえる。
(何で、何で………あの[ゼロ]が関わるの………!?)
▪▪▪
呪いなのか、操られているアールガイと対峙してどれくらいが経ったのだろう。
流石に疲れが出てきた。
(いくら相手がアールガイさんとしても………どうしたら……)
『もう、これでお仕舞いにしよう!』
(仕方がない………最終手段………!)
しずくは剣を鞘に戻す。
「姐さん………!どうするつもり………!?」
アールガイが迫る。
「アールガイさん…………!もう目を覚まして!」
目の前で、剣が止まる。
「これ以上……………しずく殿を、傷付けるなぁ!!」
オーラが消え去り、普段の様子に戻った。
「ハァ………ハァ………、しずく殿、元に、戻れました………!」
「……………っ!アールガイさん!良かった………!」




