No.21 [謎のドラゴン襲来]
世界が徐々に出来上がってきた。
少しずつ住人の生活も安定してきていた……
そこに、転機が訪れる。
ある朝、しずくの家の緊急無線が鳴る。
「緊急無線………?どうしたんだろ。」
しずくが受けとる。
『しずくさん!こちら海の家です!』
この声は、海の家の管理人である、セミルさんだ。
「セミルさん?どうしたの?」
『う、海から…化け物がやって来る!』
「何ですって!?」
『一匹だけじゃねえ!何匹も……!大きい身体に翼、あと、炎を、炎を吐いている!』
(大きい身体に、翼……?ドラゴン?そんな、まさか…)
「分かりました。そちらに向かいます。セミルさんは、すぐに避難をお願いします。」
『分かりました!』
「朝からどうしたのだね、しずく殿。」
アールガイが、キッチンから出てきた。
「アールガイさん、海から謎の化け物がやって来ているらしいの!」
アールガイの顔が強ばる。
「それは、早く行かないとまずいですな。」
二人は、剣を持って出た。
まさか………剣を使うの、これが初めてだなんて。
▪▪▪
「しずく町」の住人を、炭鉱街へ避難誘導をした後……しずくとアールガイ、そして剣を使う事が出来る仲間を何人か連れて海の方へ向かう。
遠目だが、確かに化け物が「しずく町」側に向かっているのが分かる。
「何じゃあ、アイツ……」
仲間の一人、テランが呟く。
「あれ、しずく殿は呼び寄せていないですよな。」
アールガイがしずくに確認する。
「ええ。町の危害を及ぼし兼ねない動物なんて、呼びませんもの。」
対峙出来る所まで、近づいた。
化け物………どことなく、ドラゴンに似ているヤツと向かい合う。
相手は三匹。仲間は6人だから、二人相手になる。
「………怪我なく、とは言い切れないですが!何とか退治しましょう!」
「「おう!」」
三手に分かれる。
(怖い………怖いけど、私がこの世界を守るんだ!)
▪▪▪
不安と緊張が走ったが、結果は呆気ないものだった。
製鉄場で作られた剣を一振りしただけで、化け物は倒れてしまった。
化け物は、倒れたあと………何故かその場で消滅してしまった。
「何だか、呆気なかったですな。」
アールガイが言った。
「うん。………この剣、凄いな。」
疑問が残ったが、とりあえず危機は脱出。




