No.20 [校長からの依頼]
今日は、小学校のマーヴェ校長先生に呼ばれている。
小学校へ行くと、応接室に案内された。
しばらくすると、マーヴェ校長先生が入ってきた。
「お待たせしましたな、しずく殿。」
「いいえ。……今回はどうしたんですか?」
「それはだな、山の野外勉強をしたいと思うのだが……どうしたら良いか分からなくてな。」
「なるほど、野外勉強かぁ。………それだったら、キャンプとかどうでしょう。」
「キャンプ、とな?」
しずくは、キャンプの事を一通り説明した。
「…………ほぅ、それは良い事ですな。」
「炭鉱街の皆さんに依頼してみたいと思うので、キャンプ場の完成まで少し時間がかかるかも知れないですが…良いでしょうか。」
「分かりましたぞ、しずく殿。」
▪▪▪
その日のうちに、炭鉱街へ赴いた。
炭鉱街には、『山師』が居るので、手伝って貰えるか打診する。
何人か集まってもらい、キャンプ場の件を話した。
「山でキャンプ場を、か……それだったら、メラン山が良いだろう。あそこの山、天候は荒れにくいし、標高もそこまで高くない。」
『山師』のリーダー格である、ニーベルダさんが言った。
「確かに、メラン山は登山にも最適ですしね。」
部下のライベさんも言う。
「キャンプ場を造る際は、うちの町からも何人か派遣します。………が、木の伐採は『山師』の皆さんでお願い出来ますか?」
「おうよ!」
▪▪▪
それから2日後。
『しずくさん、木の伐採が終わりました。確認お願いします。』
との連絡が来た。
「皆、お疲れ様です。」
手伝う人達を連れて、登山してから15分。
キャンプ場の目的地に着く。
「お疲れ様、しずくさん。」
ニーベルダが言う。
それに釣られて、他の山師も会釈をした。
「良い感じの広さですね!これなら、伸び伸びとキャンプが出来そう!」
「確か、この木は管理小屋に使う物のでしたな。」
一人の山師が言う。
「ええ。では、造りましょうか!」
キャンプのテントや軽い設備は、【メロリア】で揃えた。
管理小屋は、伐採して切ってある木を使う。
【メロリア】を使わずに建物を造る為、途中で野宿しながら作業を行った。
▪▪▪
「出来た………!」
管理小屋を建て始めて4日後、ようやく管理小屋が完成した。
「【メロリア】の有り難さ、身に染みますな…」
ニーベルダさんが言う。
「ええ。でも………いずれは【メロリア】無しでも建物を建てる事になりますから。今のうちに、自ら造れるものは、造っておいた方が良いでしょう。」
皆は頷いた。
「では、皆さん……改めてお疲れ様でした。下山しましょう!」
皆は下山準備を始めた。




