No.14 [製鉄場の1日]
しずくが世界の構築をしていく中、製鉄場では刃物の生成が行われていた。
オリア山、リリア山から続々と鉱石が運ばれる。
「オリア山の石は硬さを、リリア山の石は切れ味を左右するみたいですね。」
ミシャルが言う。
試作品を作ってみた感想だ。
「オリア側、リリア側…2つの山の石を掛け合わせて、立派な刃物になる。」
ワジェが言う。
「どちらかが欠けても……」
「そうだな。片側だけでは、刃物とは呼べない物になるな。……で、そろそろ独り立ちしてみんか。」
「え……えっ?良いんですか?」
「基礎的な工程はもう身についただろう。石の特性を見抜けるようになったし、後は自分の思うように作れ。」
「は、はい!ありがとうございます!」
▪▪▪
それから、ミシャルはもう1つの鍛冶室を任されるようになった。
「リュウ石と、ウェン石を6対4の割合で合わせると……」
カンカンカン……
「………よし、これで。」
ミシャルは変哲もない石を置いた。
そこに、作りたての刃物を振り上げ、その石目掛けて振り下ろした。
「バリッ」と音がしたと思うと、その石は真っ二つに割れてしまった。
それを見たミシャルは笑顔を見せた。
「よし、これで現段階の剣の調合は完了だな。」
リュウ石は、オリア山で採れる最良の石。
これに合わせられるのは、リリア山で採れるウェン石。
少しずつ合わせて、ようやく納得のいく刃物を作りあげた。
「今のうちに、配合と感覚をメモと…」
「よっ、調子はどうだい。」
ワイダが話しかける。
「師匠!ちょうど出来の良い刃物が。」
出来上がった刃物を見せる。
「………短期間でここまでの出来は、流石だな。」
「師匠……」
「これからも、頑張れよ!期待してるぞ。」
「はっ………はい!」
この後、17時より番外編として『しずく町のラジオ』を投稿します。
併せて見ていただくと嬉しいです!




