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No.11 [私達、草原に農園を造る]
「よし、皆。準備はいいかな?」
しずくが言うと、子供達は笑顔で頷いた。
この日、『しずく町』の南部に広がる草原に農園を造る日だ。
……自給自足をするために農園を造るのだが、この世界の子供達に土を触らせる機会にと、参加できる子を集めた。
朝から、畑や大体の設備は整えたから、後は種まきのみだ。
野菜の種は色々用意した。……まあ、上手くいくかは別として。
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「しずくねえちゃん、これ、どう使うの?」
「スコップね。これは、土を掘るものよ。こうして……よいしょ。ほら、出来た。やってみようか。」
「うん!」
「おねえちゃん、お水撒けたよ!」
「じゃあ、あっちもお願い出来るかな。」
「わかった!」
…と、こんな感じで作業は進んでいった。
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お昼は、皆でご飯を食べた。
なんだか、遠足みたいだ。
「しずくちゃん、若いのに…立派ね。」
ご飯を提供してくれた、食堂のジアンさんが言った。
「そう、ですか?」
「ええ。…でも、無理は禁物よ。」
「ありがとうございます。」
「おねえちゃん、続きやろうよ!」
ご飯を食べた子供達が、頻りに話しかける。
「分かったわ。でも、まずはお片付けしましょ。」
「「はーい!」」
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子供達のお陰で、楽しく種まきが終わった。
野菜、育ちますように。




