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お忍びデート2

皆様あけましておめでとうございます!!


久々の更新となりますがお付き合いしてくださると嬉しいです。

僕達はお互いのネックレスを買った後、町をしばらく歩いているととフローレンスが“喉が渇きました”とのことだったので近くにあった喫茶店に入った。


「やっぱりお茶を飲むと落ち着きますね」


とティーカップを優雅に持って様になっているフローレンス。

流石ザ・令嬢の彼女が持つと絵になるというは本当に似合っている。


(フローレンスやっぱり綺麗だな……そんな子が僕の彼女なんて今でも信じられない)


一応フローレンスから告白した際に“はい”という合意を貰って付き合っているが、こんな美少女と付き合えるなんて悪役に転生してその上で魔法が使えないって分かっても諦めずに色々と努力してて良かったと思う、この日である。


「ん? どうしたんですかレイ、何かありましたか?」


「あぁ、ちょっと今まで頑張ってきてよかったって思ったんだ」


「フフ、いきなりなんですか。貴方って本当に同年代なのか気になりますね」


「ハハハ……」


誰にも言ってないが僕は既に前世で17歳まで生きているので単純に足し算したら30歳を超えている。そりゃ少しは感慨深くなるものだ。


「初めて会った時から妙に大人びていましたけど、貴方って本当に不思議」


「それを言うならフローレンスだって同学年とは思えないぐらい大人びているじゃないか」


「フフ、私はそこまで大人びてませんよ」


「うん、確かにたまにポンコツになるもんね」


いつもは同学年より大人びているフローレンスだがたまに精神年齢がガクッと下がる時がある。その状態を僕は勝手に“ポンコツフローレンス”と心の中で呼んでいる。


「……ちょっとレイ?」


「あっ、口が滑った。

ーーい、いやぁ~可愛い彼女とお忍びだけど休日デートが出来て幸せだなぁ……」


「……話逸らしましたね。

私はお忍びデートが出来て嬉しいです。

小説で読んでからずっとやってみたかったんですよ」


と呆れながらもクスッと笑うフローレンス。

彼女からそんな発言を聞くと、学園で完璧超人として扱われているフローレンスも普通の少女なんだと感じるとおもにそんな彼女を愛しく感じる。

……ただポンコツになるとフォローする僕が大変なんだから勘弁してほしいが。


「楽しんでもらえたようで僕も変更した甲斐があるかな。でもフローレンス、あまりお忍びデートじゃない気がするけどね」


「どうしてですか? 私は勿論変装してますし、レイも変装してますよね?」


「いやいや申し訳ないけどフローレンスは変装してもなんて言うんだろう……オーラが普通の人と違うんだよね」


「そうですか……? 自分だと分からないものですが」


「うん、だって変装してもフローレンスの可愛さは隠しきれてない。

さっきから行き交う人達が振り返ってくるぐらいだもの」


フローレンスは帽子を深くかぶってはいるけど、行き交う人がフローレンスとすれ違うと大体の人がこちらを振り返っている。やっぱり素が良いと変装しても意味がないのだろう。

……それに比べて僕と言ったら何にも言えない。


「そ、そうですか!? ち、ちなみにレイはどうですか?」


「僕? フローレンスは可愛いのは当たり前でしょ」


「はぅ……!!」


というと苦しそうに胸を抑えるフローレンス。


「ち、ちょっとフローレンス!? いきなり胸を抑えてどうしたの!?」


「い、いえ体調悪くないです……ただレイの言葉が予想以上に胸に響いて……」


「あ、あれ僕何にか間違ったこと言った?」


「いえ間違っていません……寧ろ嬉しいです」


「じゃあ何で嬉しいのに胸を抑えるの?」


「乙女心は複雑なのですよ……」







お忍びデート? が終わって数日後……。

生徒会室にて。


「なぁ坊ちゃん」


「ん? 何だいアル?」


「会長どうしたんだ?」


「フローレンス?」


アルに言われて試しにフローレンスの方を見てみた。


「んふふ~~」


自分の首元を見ながらとても笑顔なフローレンスがいた。


「あぁ、まぁいいんじゃない」


多分彼女が首元を見て笑顔なのは制服の下に隠れているお揃いのネックレスを見ているからだろう。勿論今も僕も付けている。


「おっ、全男子生徒の会長を落とした彼氏の余裕ってやつか?

ーーいやぁ~親友として誇らしいぜ」


「レイ~~!!」


「どうしたのチャス?」


「見て見てこれ!!」


と言われてチャスから渡された新聞を見てみると……


“次期生徒会長、休日謎の美少女とデート!!

相手は一体誰だ!?”


「なんじゃこりゃーー!?」


僕は驚きのあまり生徒会室で大声を上げる。

その様子をみた他の面々がこっちに来た。


「おぉ~坊ちゃん凄いな2人目か」


「いやいや2人目とかいらないから!!

というか書いた奴誰だよ!!」


「そんなの新聞部に決まっているじゃない。あそこゴシップ好きだからね~」


この学校の新聞部は独自のルートから様々な情報を仕入れてくるので色々な方面から結構注意されている部活である。僕が問題児扱いされるようになった事件も新聞部が校内で結構大きく報道されたが、僕個人そこまで何も思ってなかったが今回の件は例外だ。


「あそこか……!! あいつら好き放題書きやがって……!!」


というか何で僕だけ身元がバレてフローレンスがバレないのだろうか。

……僕個人的に上手く変装していたつもりなのだが。


「レイ」


「ん? 何かなフローレンス」


さっきまで笑顔だったのに急に真面目な表情になっていた。

……心なしか目が怖い。


「“2人目”ってどういう意味ですか?」


「へっ?」


「さっきトリスケール君が言っていました“坊ちゃん凄いな2人目”と

ーーその2人目って一体誰何ですか?」


「いやいや何を言っているのさフローレンスは。僕に2人目なんている訳ないじゃないか」


「じゃあこの新聞に書いてある女の子は誰なんですか!!」


と新聞の記事を指して言う我が彼女。


「フローレンス、貴方だからねこの子!?」


「あっ、会長だったのかこの記事の子って」


「そうだよ。元々フローレンスが“お忍びデート”したいって言ってきたから変装してデートしたんだ」


「彼女の願いを叶えるとはレイは良い彼氏だな、親友として誇らしいぞ」


「なるほど……でもレイは全然変装出来てないね~」


「ですね……お兄様、もう少し変装に気を付けましょうか。妹として悲しいです」


「そうね~ライシングさんはうまい具合に変装出来てますが後輩クンは全く変装出来ないわ。まぁそんなところが可愛いんですけど」


何故か生徒会の面々からは僕の変装は酷評の嵐。

……というかアリーヌ先輩“可愛い”ってなんなんですか?


「というかみんな僕の変装は駄目なのは分かったけどフローレンスの変装はいいの!? ほ、ほら帽子しかしてないし明らかにオーラ的な物が隠しきれてないじゃん」


「「あっ、会長なんだ」」


「今気づいたの!?」


何で僕がバレてフローレンスがバレないのか全く分からない。

生徒会の面々は一体何で人を判断しているのかとても気になる。


なんて思っているとフローレンスは僕のシャツの襟を持って前後に強く揺らし始めた。


「さぁ答えなさい!! 2人目って誰なんですか!!

お姉さん兼彼女の私に素直に言いなさい!!」


「い、いやだから2人目っていない……てか襟を掴んで揺らさないで苦しい……」


そしてこの揺らすと上手く話せない事を彼女は分かっているのだろうか。


「素直に言えばとても怒ります!! 言わなかったらとても怒ります!!」


「い、いやどっちもダメじゃん……あっ、何か視界が暗くなってきた……」


何故だろうか視界の端が徐々に暗くなっていく。


「さぁ黙っていないで言うんですよ!!」


「ぼ、坊ちゃん!? 大丈夫か!?」


「か、会長!! レイ半分意識失っています!!」


何て愉快な会話をしながら今日も生徒会は賑やかなのである。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 全ルート制覇してくれますよね? 時間はいくらかかってもいいですから。 [一言] 待ってました!
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