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日本のバスケを世界に  作者: ウッチー339号
6/31

第5Q バスケット戦争???

園長先生がバスケットボールとリングを設置してくれたが、年少組の武たちが使うのは難しかった。


「オラオラどけ、どけここはオレたち年長組が使うんだよ」

年長組が占領しはじめる



それを見て武は思う

「まぁこうなるわな」



「どうする?たぁーくん」

ダイが聞いてくる



「仲間に入れて」

武が声をかける


「やだよ、年少組は違うので遊べよ。欲しかったらとってみな」


「ふ~ん。じゃあ遠慮なく」

武が素早く右手でボールをスティールする



「返せよ」

取り返そうと手を伸ばしてくる



「よっと」

右手で持っていたボールを又の下を通して、左手に持ち替える。



「この」

怒って身体ごと突っ込んでくる



「(きたきた久しぶりの対人練習だ)」

武は左手に持ったボールを右手に持ち替える。クロスオーバーのフロントチェンジで簡単に抜き去る。



そのままリングにドライブして、右足、左足と1,2とレイアップのステップを踏みシュートする



「(身長が足りない分力まずしっかりとボールを置いてくる感覚で)」


シュッ


スポッ


柔らかいタッチでボールが放たれ、リングをきれいに通過する。



そのボールをキャッチし、ドリブルをつきながらリングから離れる



「おい、みんな!!アイツがボールをとったんだ、みんなでやっちまおうぜ」



「なんだって」


「悪いやつだな」


「僕たちのほうがお兄ちゃんなんだぞ」



ワラワラと人が集まってくる



「(10人か・・・まぁ悪くはない)僕が勝ったら年少組も入れてみんなで遊んでよ」



2人がかりで突っ込んでくる



「(そんな棒立ちじゃ止められないよ。まずは連続でクロスオーバーのフロントチェンジの確認だ)」



右から左、左から右

クロスオーバーのフロントチェンジで2人、4人、6人とあっという間に抜いていく



最後2人がリング前にはりついている


「(強引にレイアップにいってもいい場面だけど、先を見据えてここは)」


キュッ

ストッ


右足を真横に向け

急ストップ



「(下半身の力や体幹がまだ足りない分はこれで補う)」


武はドライブのスピードを右足を真横に向けることで勢いを殺し急ストップしたのだ


「(スウィッシュで決めるのは確かに気持ちがいいが、ここは確実にバンクショットを狙う)」


シュッ


ドッ


スポッ


急ストップからジャンプシュートのバンクショットで決める



「今だ」

入ったボールを素早く拾った年長の男がボールをもって走り出す


「へへ~んだ。足なら僕の方が早いからとられないもんね」

年少の武では足で勝てないだろうとドヤ顔で走り出す



「(意外と頭いいな。でも、そうくるのは)読めてるよ」

武も走り出す


いくらトレーニングしてるとはいえ武の足では追いつけない。


そのことに周りの年長の男たちは勝ち誇っている



「後ろを見てみなよ」

武が言うので男が振り返る


「行き止まり??何で?」

武は追いつけないと分かっていたので壁側へと誘導したのだ



「もらうね」

簡単にスティールし、ドリブル発信



「返せ」

「この」


また群がってくる



「(レッグスルーやビハインドの練習もしたいけどまだ、不安定なんだよなぁ。だからこそ今、出すべきなんだけど、欲張っても仕方ない。先ずはフロントチェンジの完成度を上げるのが先だ)」

先ほどのようにフロントチェンジで全員を抜き去り、今度は左手でレイアップを決める


「今だ」

入ったボールを年長の男がとる


「(さぁ次はどう来る?)」

武はあえてボールをとらせる



「こっち」


「ここもいるよ」


今度はパスをまわしだした



「(そうきたか、中々頭がいいな)いくよ」

パスを受けた人に武がダッシュでプレッシャーをかける



「わぁ!!もうきた??たのむ」

近くにいる人にパスを出すがあっさり武がカット


そこから武無双が始まったが年長組も諦めない。何度も武に挑んでいくがことごとくゴールを奪われる



「(そろそろいいかな)ねぇもういいでしょ?みんなでやろうよ」



「うるせぇ!!お前はオレたち年長すみれ組にケンカをしかけたんだ!!これは戦争なんだよ。バスケット戦争だ!!明日覚えとけよ!!」

クラスのリーダー格のやつが引き上げるとみんなも引き上げる




「たぁーくんすごい!!すごいよ」

ダイが興奮して近づいてくる



「僕もあんな風にできるかな」



「ダイちゃんもできるよ(だって身体能力お化けだもん)」



「本当??教えて教えて」


「うん。いいよ。その前にみんなでやれるようにしないとね(バスケット戦争ね・・いつまで続くことやら、まぁオレの練習にはなるんだけどね)」



次の日も、またその次の日も数を増やし、年中組も巻き込み、挑戦してきたが、武が返り討ちにする。


挑戦が続いた1週間後




「だめだ!!お前強いなぁ。オレたちの負けだ」



「勝つとか負けるとかじゃないよ。みんなで楽しくやろうよ。僕が教えるから」



「お前みたいに出来るようになるか?」


「できるよ」



「今までごめん。オレの名前は清原きよはら 栄太えいただよろしくな」



「僕は如月 武だよよろしくね」

ガシッ


2人で熱い握手を交わすのだった
























<バスケ用語解説>


注(作者の文章力で上手くかけていないですご了承下さい)


『フロントチェンジ』

身体の正面でボールを交差するドリブルチェンジ


『レッグスルー』

足の間で交差させるドリブル


『バックビハインド』

体の後ろでボールを交差させるドリブル


『バンクショット』

リングのボードを使ったシュート


『ジャンプシュート』

ジャンプして放つシュート


『スウィッシュ』

リングに当たらずにゴールすること

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