第27Q ロングシュート
ホーバス新HCが男子代表をどうしていくのか楽しみ
SIDE矢野
キツイ、キツすぎる。ダイエット目的で始めたバスケだったけど、このチームの練習は本当にキツイ
あの小さい子はすごすぎる。あんなに動き回ってるのに疲れないのかな?
そう思っているとオレの視線に気づいたのかオレの方にやってきた
「矢野さん」
「どうしたの?」
オレ何かしったっけ?とりあえず返事する
「疲れにくい方法がありますよ」
「本当に?何何?」
信じられないけど本当にそんなことがあるだろうか
「遠くからシュートを決めることですよ。そうしたら戻る距離も少なくなりますからね」
「なるほどね、確かにね」
でも、それってシュートが上手いやつだけだろ。オレは別にシュートが得意ってわけでもない
納得いかない顔が表情に出ていたのか声をかけてくる
「大丈夫です。自信を持って。できますよ矢野さんなら」
さっき会ったばかりのやつに何がわかるんだって思うけど、妙に自信満々な感じなので信じてみたくなる。シュート打ってみるか
SIDEOUT
武たちのディフェンス
武は西口と距離をとる
「(頭に血がのぼってるな。やり返したくて仕方ないって感じだな。あえて距離をとってパスを誘導する)」
相手のPGがパスモーションに入る瞬間
「(今!!)」
バシッ~~
全力でダッシュしてそのパスを前に、押し出す
武の走力ではこの中では最弱。そのためパスをキャッチして、ドリブルスタートでは追いつかれてしまう。そのため、ボールを前に弾き、全力ダッシュの勢いを殺さず進む。
スリーポイントラインを過ぎたくらいのところで西口が追いついてくる
キュッ
武がドリブルを止め、急ストップ
これには西口もついていけずストップできない。一瞬フリーになる
シュ
しっかりと止まった状態からの身体全体を使い跳躍しシュートを放つ
スゥ~~
ボールはきれいに吸い込まれた
「カッコいい!!オレもこんな風になれたら」
いつの間にか拳を握る矢野がそこにはいた。そして
「ナイスシュート」
すぐさま武の方へ声をかけにいった
「ね、これなら走る距離も短くてでいいでしょ」
「オレに見せるためにわざわざやってくれたの?」
「さぁどうですかね?」
ニッと意地悪な笑みを浮かべて戻っていく武
将来日本最高峰のシューターになる矢野忠。その覚醒を本来の歴史よりも早めてしまったと武が気づくのはもう少し未来の話である




