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第29話 降伏



 「ようやく見つけたぞ。赤城団のテリトリーに入って無事に帰れるとは思うなよ」


 「なっ!?」


 「ど、どうしてここにいるんだっ!?」


 2人の前に現れたのは言継であった。


 「どうして我がテリトリーから逃れられると思いか? お前らの動きはすべて視えていた。あまりに見えすぎていてとてもつまらなかった」


 正行と美緒は自分達の動きがすべて知られていたことに驚愕する。

 どこでバレたのか。どうしてバレたのか。その方法について考える。


 「どうしてバレているの?」


 美緒が不思議がる。

 正行はどうしてバレているのか必死になって考える。どうしてだ。どうしてバレているんだ。だが、焦りが強くまともに正行は思考をまわすことができていない。

 言継の優位が続いていた。


 「どうして、か。わからないのか。まあ、お前らは凡人だからな。私の能力が分かっていないのだろう。ふふふ。圧倒的ではないか」


 余裕で対応をする言継であった。

 その余裕に対して正行らは何も対策を立てることができない。油断しているように見えるが、万全の構えでいる。

 正行と美緒は完全につんだ。

 そう思っても仕方ない局面であった。


 「……万事休す、か」


 「ええ、もうダメね」


 2人は完全に諦めていた。

 言継が強い。2人はそのことを認めていた。強いだけでない。戦略もうまい。だからこそ、完全に降参していた。

 

 「負けか」


 「降伏ね」


 2人は、勝てないことを認め言継の軍門に下ろうとしていたのだった──


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