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第14話 戦闘

 本部防衛線が始まる。

 正行は、榛名団の美緒と対峙する。


 「諦めてお家に帰ってくれないかな?」


 正行はだめもとで言って見る。

 しかし、答えは想像したとおりだった。


 「そんな、はい。わかりました。なんて、いう訳ないでしょ。覚悟おおおおおお」


 美緒は正行に向かって剣をふるってくる。

 それを正行はかわすのだった。


 「はっ、はっ、はっ!」


 美緒は何度も何度も剣をふるってくる。

 それに対して正行はひたすらにかわし続ける。

 手には刀を持っていたがそれを使うことはしていない。

 美緒の持っている剣もおそらくは魔術具であろう。正行はそう思っていた。だからこそ、自分の魔術具をまだ使うタイミングではないと思いただひたすらにかわし続ける。


 「はっ、はっ」


 「はぁはぁはぁ」


 ひたすらに剣をふるい続ける美緒から徐々に疲れが見えてきた。

 一方の正行はまだまだ余裕だ。

 まだ何とでもなる。

 体力づくりをしっかりとしてきた正行だからこそできる芸当である。


 「もう疲れたのか。いい加減に諦めろ。撤退してくれるのならば俺も痛めつけなくて済む」


 正行は美緒に対して勧告をする。

 正行も男だ。

 あまり女子に対して乱暴なことはしたくない。そういう意味で美緒に対して戻るように勧告をする。

 しかし、美緒は諦めなかった。


 「断るわよ。そんな簡単に退くと思いなの。そんなに簡単に退くわけないじゃない。あなたはすごく甘いわね」


 美緒は簡単に諦めなかった。

 またしても疲れているはずなのに思いっきり剣をふるってくる。


 「美緒。君の年はいくつかい?」


 正行は急に気になり聞いてみる。


 「15よ。高校1年生。それがどうしたの?」


 高1か。

 正行は、脅しができるかどうか判断するために年齢を聞いたのだった。

 

 「なあ、俺は男だ。美緒、君はこのまま戦ったらどうなるか。おそらく負けるだろう。その時、どうなってもいいのか?」


 「どうしたいの? ま、ままま、まさか私にエロいことでもしようとしているの?」


 引っかかった。

 正行は心の中でニヤリとニヤつく。

 脅しができるかどうかとはこのことだ。

 正行自身エロいことには高校生男子ということで興味もあるしヤリたいと思うがさすがに無理やりやろうとは思わない。彼女とやりたいと思っている。しかし、この場でそのような言葉を女子に声をかければ少なくても向こうはかなり警戒をしてくれるだろう。その狙いを持って発言した。

 そして、その作戦は成功した。

 美緒は自分の体を隠すかのようなポーズをしている。

 完全に狙われていると思っている。

 正行が狙っていた方向に進んでいた。


 「そうだと言ったら」


 なので、正行はのっかかる。

 美緒の言葉に対して。

 美緒の顔が急に真っ青になっていた。

 効果てきめんだな。

 嫌なやり方だが平和裏に終わらせるためにも仕方ないと思う。それで俺の榛名団内での女性の評判が落ちたとしても平和の方が大事だ。そうに違いないのだ。

 

 「くぅ、やれるものならやってみなさいよ。私は逃げないわよ。榛名団のために戦うのだからあああああ」


 美緒は最後の力を振り絞って正行に剣をふるってくるのだった。

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