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第13話 〜1日〜

「よっ……よっつ!?」

「あぁそうじゃ……まず左から……其奴は戦闘に特化されたスキルを……ステータスを持っておる。武術を極めた者にしか得られないスキル。【武術の達人(バトルマスター)】を持ってあったしな…次にその女は,伝説と呼ばれたエキストラスキル【創造(クリエイティブ)】を持っておる。しかも、スキルvarと武器varのどっちも持っておる。その男は商売人かなんかは知らんが、口が達者で人を見る目がある。あやつはスキルなしでも、商売をやっていけるだろ。んで最後にその子じゃ。その子は計算が得意といった完全な頭脳派じゃ。鍛えれば上級魔法士も夢じゃなかろう」

「………」


長い長い説明をハツから聞いたティーナは呆然と…何か変なものを見ているような目だ。4人は知らないが。ハツは結構照れ屋で、他人の事を過大評価する事などほとんどと言っていいほどないのだ。あの毒舌のハツと呼ばれる威厳はどこやらと……それほどまでにこの4人は凄いのだと改めて実感した。


「お主たち…名前はなんと言う」

「僕はハルトです」

「私はナツミっていいます」

「俺はアキヤ」

「フユカ…です……」


簡素な自己紹介?が終わるとハツが4人に向かって質問した。


「お主たちの関係はなんじゃ?」

「兄弟だな」

「やはり…か……」

「どうしてわかったんだ?」

「伊達にギルドマスターをやっておらんわい。人を見る目もあるんじゃよ。恐らくじゃが、アキヤ殿も【鑑定】スキルは習得できると思うがの…」

「へー…どうやったら習得できるんだ?」

「【鑑定】はそのスキルの知識を学んで…あとは人の観察を日課にする。後の方はお主はできておるからの。知識さえあればすぐに習得できるようなものじゃよ」

「分かった。後で学んでおくぜ」


アキヤも【鑑定】スキルは欲しいと思っていたので、これはラッキーだと思った。と、ここで、ティーナの意識が戻ってきた。しかしまだ現実を受け入れられないのか,何度かほっぺをひねっている。そのつど『いたっ』という声が聞こえてくる。


「んで、俺たちは何をすればいい?もう普通に夜だぜ?」


アキヤの言う通り、あたりはすでに真っ暗だった。恐らく9時は超えているだろう。


「あー…すまんすまん。今日はとりあえず、ランクアップと換金したら帰ってええぞい」

「分かった。ちなみに俺たちは何ランクなんだ?」

「お主たちはDランクからのスタートじゃ」


ハルト達はなんだ、3からかという感じだったのだが、次のティーナの反応を見てその考えを改めた。


「ギルドマスター…いくらなんでも……それは……」

「こやつらの性能だけ見れば今からでもBランクをあげたいとかじゃよ」

「びっ、Bランク!?」

「じゃが、これは決まりというか…何というか……とりあえずお主達はDランクからのスタートじゃええの?」

「はい!」


ハルトが元気よーく答える。他のみんなもそれに合わせて頷く。


「次は換金じゃな。魔物をここで出してくれて構わんぞ」

「ああ」


そういうと、ナツミのスキルでダークウルフ18匹ゴブリンの左耳24個右耳9個ブラックウルフ20匹を一気に出した。若干臭いのは気にしない気にしない。


「……多いのぉ」

「……多いな」


ハルトとギルドマスターの意見は合致した。これは掃除が大変そうだ。と、ナツミが言う。でも、確かにそうだと他の3人、4人、5人も頷く。これを掃除するのかはどこの誰だかは知らないが、血の跡やら毛何やらの掃除を頑張ってくれ!


「ちょっと待ってろ…………






ほれ、大銀貨1枚で10万ラドじゃ」

「 「!?」」


予想以上の金額にハルトは驚く。ちなみに、フユカは計算してて、どれだけもらえるのかを知っていたのと、アキヤはハツの顔を見て予想。ナツミは大体で予想してて、それがあっていたため驚かなかった。驚いたのはハルトだけだ。


「…ありがとう。それじゃあ、俺たちは宿に向かう」

「………恐らくじゃが、今から行っても空いていないと思うがの……」

「……。……」

「…安心せい。ちゃんとギルドの二階に簡易の部屋はあるわい。何部屋じゃ?」

「2部屋で」

「ほうほう。それじゃあティーナ君。よろしく頼むよ」

「はい!」


ティーナは元気よく返事をし部屋の案内と部屋の鍵を取りに行った。もちろん、ペアは男男 女女だ。

少しフユカが残念そうにしてたようなしてないような……


部屋は5畳ほどの木製の少しボロい感じの部屋で、歩けば『ギィィィ』と音がなる。しかし、ベッドはちゃんと洗濯してあるし(二個)蜘蛛の巣とかもない。本当にボロいだけの部屋だ。虫の気配すらない。ただ。女性陣に必須のアレがない。そう。【お風呂】!が……トイレは一階にしかない。シャワールーム、お風呂はギルドに…そもそも宿にすら置いていない。置いているのは王宮や、貴族の屋敷位だ。


ハルトとアキヤはベットに寝転がり今日のことを振り返って見た。朝ごはんを食べていたらいきなり声がして、神様が出てきて、なんか事情を聞いて、転移されて、魔物と戦って、バームを助けて、街にきて、ギルドにきて、もう一回魔物と戦って、ガンバと知り合って、ハツと話をして……今日は恐らく、人生の中で一番詰め込んだ1日だった。と、思った。


また明日から異世界を楽しもう……


こうして、1日の疲れを感じ、ハルトとアキヤはほぼ同時に夢の世界へ潜っていった。

この回から4人の名前をカタカナで書きます。

春斗→ハルト

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