意外な訪問者
今日はこっちで勘弁してください
」本郷君って彼女いたの¿「
「それは意外だね」
「ご注文のホットココアです」
「なんで橘がこんなとこに…」
橘 玲美
異能力者?
「なんでって……私が喫茶店にいちゃいけないの⁉︎」
「いや…なんでもない」
深く考えるのはやめておこう
こんなところに来たのは考え事をする為ではない
むしろ休みに来たのになんでここで頭を使わなければいけないのだろうか
「マスター‼︎ この人も常連なんですか⁉︎」
「橘さんがここに来たのは今日が初めてですが…」
「なんで名前を…」
「今言っていたからでしょう」
」そんなに焦らなくても良いんじゃないの¿「
「やっぱり本郷君の彼女さんかい?」
「あぁ…そうだ……って京獄変に能力使うな!」
「ボクツカッテナイヨ」
いや、幾ら何でも焦りすぎだろ自分
実際に見たことはないがこの喫茶店には一般人もたまに迷い込む
その1人がたまたま橘だっただけだろう
「それで橘さんの方はどうなの? 本郷君のことどう思ってるの?」
「本郷君は……私の……///」
「冗談でもそれはよそう」
」結婚式には呼んでね¿「
「違う‼︎ 誤解だ‼︎」
「責任……とってよね///」
「本郷君……まさかそんなことしてたとはね」
「そうだ‼︎ 正解だ‼︎ って違う‼︎ やめろ京獄‼︎」
」賑やかだねー¿「
「賑やかなのは良いことですね」
「マスターもなんとか言ってくださいよ‼︎」
賑やかなんてレベルじゃない
これじゃあ個人だけでなく店にも影響が出るだろう
…といっても今ここにいるのは
この6人以外はいないのだが
「……私はね」
「どうしましたか? マスター」
」珍しいね マスターから喋り出すなんて¿「
「この喫茶店に来る一般人は『シュレディンガーの猫』なのだと思っているよ」
「シュレディンガーの猫?」
「つまり本人の中には能力を受け入れている本人と能力を拒絶している本人……その2人が存在しているから自分は能力を使えないけど能力を思っていないわけではないからここに来ることは出来ると私は思うんです……まぁこの中の誰かが橘さんの腕を引っ張ってここまで連れてきたのなら話は別ですけどね」
「本郷君ったら乱暴なんだから…///」
「また変な誤解を増やすな!」
「まぁ全部嘘なんですけどね」
「当たり前だろ‼︎」
シュレディンガーの猫…つまり橘も能力を持っていると言う事なのだろうか……?
俺はとりあえず一日、橘について深く考えないようにした
明日は最弱勇者を投稿する予定ですが、まだ未発表のものが3、4つあるのでこっちの小説も順番に投稿して新しいのもどんどん出そうと思います