10月21日 22:12
こんにちは、芥川まろんです!
今更ですが、僕が勉強している学科の説明をしようと思います。
(本当に今更だな!)
こないだ書いたんですが(リンクはこちら)、僕みたいな異世界人の留学生は皆、登録上は異文化学科異世界専攻の学生ということになっています。
でも異文化学科の授業を受けないといけないということはなくて、どこの学科のでも各自の取りたい授業を履修することができます。
薬学科とか魔法戦術科とかでやってる実験・実践系のは危険だからダメって言われるみたいですが。
講義聞くだけなら素人でも危なくないので是非行ってみましょう!
マンドレイクの断面図とかプリントで配られたりして面白かったですよ~。
異世界なんだな~って実感します。
おっと話が逸れてしまった(笑)
僕の専攻は薬学じゃありません、文学史です(キリッ)
主として人文学部史学科の文化史専攻に該当するコースの授業を取っています。
この第42世界における文学のジャンルは第17世界のものとは違ってきます。
何てったって魔法が実在する世界ですから!
僕達の世界でなら『ファンタジー』にカテゴライズされるようなお話が、こっちの文学ジャンルで言うと『実用書』だったり『紀行文』だったり。
騎士が悪い竜を退治する物語が『社会派ノンフィクション』ってちょっと笑っちゃいますよね~(でも本当に実話なんだそうです)
今、そういう『ノンフィクション』ジャンルにおけるジェンダーの描かれ方について勉強しています。
ジーク王国がジェンダーとかセクシュアリティに関して進んでるってのは何回も書いた通りなんですが、それでも「性」を巡る戦いというのは根強く残っています。
その歴史を、文学史から紐解こう! という研究をしてるのが王立アカデミーの飛鳥・フォルスターバッハ先生。
アスカ先生(苗字長いから生徒は皆こう呼んでます(笑))はジークの出身じゃなくて、南西のテオドール王国の人です。
いや、『人』じゃないな。ジーク語だとエルフ、テオドールの公用語ではフェーと呼ばれる種族です。背がすごく高くて、ちょっと信じられないくらい綺麗。
テオドール国民の4割はこのフェーなのだそうです。
人間との混血も含めると6割に達するとか。あんな綺麗な人がそんなにたくさんいたら目が回りそう。
おっと話が逸れてしまった(2回目)
アスカ先生の研究は、『ノンフィクション』がどれくらい事実なのかを記録資料と突き合わせて確認するというものです。
簡単に言うとどれくらい粉飾してあるか。
さっき挙げた竜退治の話なんかだと本人が書いてることが多いんですが、こう、ヒトというのは都合のいいことだけ記憶する性質があるそうで……もにょもにょ。
たとえば女の人が石を投げて手助けしてくれたのに、本の中では泣いてるだけのか弱いお嬢さんになってたりするんだそうです。
「そういう描写に男性優位社会の名残があるのです! お分かりか汝ら!」って先生すごく熱くなってました(笑)
「お分かりか汝ら!」はアスカ先生の口癖です。興奮すると古語入るみたい(笑)
でも本当、ジークでは男女とか人種(『人』じゃなかったりするけどそれも含めて)とかの平等がすごく先進的です。
街に出ただけでもびっくりするくらい色々な容姿の人が、ごく当たり前に行き交っています。
建物とかはタイムスリップしたんじゃないかってくらい古めかしいし、エアコンもスマホも、ていうか電気すらないのに。
ジーク王国のこういうところ、学んで帰りたいです。
ちょっと語っちゃった、恥ずかしいぞ(笑)
ではではこの辺で。
チャオ!




