なぜ
なるが死んでから数年。本部内では不可解な事件が起きた。
「これで、5人目。本部長おかしいと思いませんか?」
「確かにな。ミッション中ならわかるが、非番の時に謎の死を遂げているからな」
だんだん消えていく本部の人間。そのかわりに、5人には同じ共通点があった。
それは、T社ミッションを行ったメンバー。残りのメンバーは3人。
麻衣と本部長が話し終わったときに拓也が慌てて走ってきた。
「麻衣ついにわかったぞ。なるの家を」
「それ本当。どこにあるの?」
「千葉の浦安」
2人は拓也の愛車に乗って浦安に向かっていたが麻衣には疑問があった。
「その情報誰から聞いたの?」
「ほら、なるがよく話してた人いたじゃん。」
「誰だっけ?」
「莉乃。家に上がったって言ってた」
そう、と言ってなるの家に着いた。
「この謎の門なんだろう?拓也鍵持ってる?」
「持ってるよ。莉乃から貰ったから」
拓也が玄関を開けるときれいな部屋で誰かが入った形跡があった。拓也は不可解な点に気付いた。
「麻衣、何かが無くない」
「拓也見て、本棚の後ろに階段見つけたよ」
「一緒に降りてみよう。」
階段を下りると、かなり広いガレージだった。
「何かを動かした跡がある。車?」
いきなり携帯が鳴った。
「はい、もしもし」
「なるらしい人物を見つけた」
拓也はたまたま携帯をスピーカーにしていたから、麻衣にも聞こえていた。
二人は唖然としていた。