さんねんかん
それでは
いつまでもげんきでね
さいごはこんなふうになってしまったけれど
きみといて
ほんとうにしあわせだと
おもったこともありました
さんねんかん
できることならば
きみがあのとき
ぼくのぽっけにまいてくれたちいさなたねを
たいせつに
たいせつに
そだてていきたかった
さんねんかん
けれどきみのてのなかで
ぼくというそんざいが
ゆっくりとくさっていくのを
わかりながらも
どうすることもできなかった
ああ
ふたりにとっては
ながすぎたはるとさえも
いえなかったね
そうさ
すきだというぼくのことばを
はなでわらってしまえるほど
きみをかえていった
このとしつき