1 スベテニユワレシモノ
青い毛布です。精一杯書きます。
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ここは大いなる場〝ユヴェヲン〟
『すべてがあそびによりゆわれる』
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レベランス王国と呼ばれるかつて栄華を極めた国がある
この得も言われぬ場所に、幼年の子供たちが集められた施設があった
そこに在る一人の少年
名をユヲ=ラン・リールグレイスと云う
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「…………」
「ここにいたのですね。ユヲン君、お兄様が探していましたよ」
声。
「…………」
「それにしてもユヲン君。お兄様と何か話されたのですか?」
「ユヲン君」。ここでそう呼びかけてくる声への心当たり。
「…………」
「ユヲン君?」
その声にこたえようと声の方向を振り返ると、声の主はメレクシアだった。
この施設に集められた同い年の子の一人で、銀灰色の長い髪と、灰紫色の瞳を持つ不思議な雰囲気を持つ子。
────そして今日も、あの首飾りを。
「すぐにいくよ」
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メレクシアからの使いも受け、ユヲランは今、待ち人に会うべくこの施設を歩いていた。
ここに来て何年かにはなるらしいけれど、ここにはつかみどころのない独特な空気が充満している。
この場所はかなり広く、ここには多くの子供たちが集っているが、ここに集められてくる子供たちの年齢は皆が六歳を下回っており、その中で皆がここに連れてこられる時期には多少のばらつきがあった。
連れてこられた時の年齢を考えればそれは仕方のないことなのだろう。連れてこられた時は皆が皆、自分がここに在る理由付けには心当たりがない様子だった。
今からユヲランが会いに行く待ち人も、例にもれずまた同い年の少年。
彼はそろそろ六歳になり、『結遊の儀』を迎える。
メレクシアを使いに出させた理由もそこを機縁としているはずだとユヲランは覚えていた。
通常、ここにいる子供たちは例外なく六歳でここを出られる。六歳になると『結遊の儀』と呼ばれる儀式を経られることになっているからだ。
ここはその儀式を迎えるまでの預かりの場所らしい。




