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埴輪と旅する女①【会津若松編】第012回  作者: Mikiko


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埴輪と旅する女①【会津若松編】第012回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。


み「あ、動き出した」

挿絵(By みてみん)


み「10:03分。

 定刻だな」

ハ「最初から遅れてどうする」

み「♪さぁら~ば、にぃい~つよ」

挿絵(By みてみん)


ハ「古る!

 『ラバウル小唄』やないか。

 大正生まれか」

み「こういうのを、教養と云うんじゃ」

ハ「しかし、線路だらけやな」

み「かつての鉄道の要衝を彷彿とさせるではないか。

 つわものどもが夢の後じゃな」

ハ「言い過ぎや。

 まだ現役の駅やろ」

み「さっそく、沿道から見送りじゃ」

挿絵(By みてみん)


み「子供が、抱っこされて手を振ってくれてる」

ハ「振り替えしてやれ」

み「お~い。

 歯磨けよ!

 宿題やったか!」

ハ「ドリフか!」

み「うわっ。

 急に増えた」

挿絵(By みてみん)


ハ「三脚据えた“鉄”もおるな」

み「今日は天気が良いから、絶好の撮影日和りじゃな。

 鉄橋だ~、鉄橋だ~、楽しい~な」

挿絵(By みてみん)


ハ「しかし、エラい濁った川やな。

 公害か」

み「いつの時代の話じゃ。

 田んぼからの排水が流れこんでるんだろ。

 単に泥で濁ってるってこと」

挿絵(By みてみん)


ハ「さすがに橋から手を振ってるヤツはおらんな。

 何川や?」

み「知らん。

 調べてみ。

 ネットに繋がるんじゃろ」

ハ「お~、そうやった。

 ふむふむ。

 どうやら、能代川らしい。

 “のしろがわ”やのうて、“のうだいがわ”と読むみたいや。

 わしらが渡ってるのは、能代川橋梁やな。

 ほー。

 新津の草水町くそうづちょうで採掘された石油を……。

 この川で、新潟まで運んでたそうや」

み「新津には確か、『石油の里』っていう施設があったな」

ハ「おー、あったあった。

 ななんと!

 そこでは、平成8年まで石油を採取しとったようや」

 しかし……。

 反則的設定やな、ネットに繋がるというのは」

み「便利、便利。

 確か石油は、朝廷にも献上してたんじゃなかったかな?」

ハ「『日本書紀』に記述があるようやな。

 天智天皇の御代、668年に、“越国から燃土、燃水が献上された”とあるそうや」

み「そうそう。

 草水くそうづという地名は、臭い水が転じたって聞いたぞ。

 おー。

 もう田んぼが開けてきた」

挿絵(By みてみん)


ハ「とても、政令指定都市の風景とは思えんな」

み「新潟市は、食料自給率が60%を超えておる。

 政令指定都市の中では、1位なんじゃ」

ハ「2位は?」

み「知らん。

 調べてみ」

ハ「うーむ。

 2位は、浜松市やな」

み「なん%」

ハ「12%や」

み「ぶっちぎりじゃないか」

ハ「ぶっちぎりのド田舎ってことやないか」

み「喝!

 豊かな市ということじゃ。

 いざとなったら鎖国できる」

ハ「アホか。

 お、最初の停車駅やな」

挿絵(By みてみん)


み「10:20分。

 定刻じゃ」

ハ「五泉ごせんとは、曰くありげな地名やな」

み「五つの泉があるんでないの。

 調べてみ」

ハ「えーっと……。

 どうやら、諸説あるようやな。

 五つの泉説もあるぞ」

み「えへん」

ハ「五つの川説もある。

 いずれにしても、水が豊富な地域なんやろ」

み「そうそう。

 五泉は、織物のニットで有名だった」

ハ「豊富な水資源を利用し、250年前から絹織物の生産が始まったとある。

 おー、確かに。

 ニットの生産枚数および生産額の国内シェア、日本一やそうや」

み「えへん」

ハ「お主が威張ってどうする」


●五泉市

 五泉市には、うちの会社の事業所があります。

 なので、何回か行ったことがあります。

 新潟市中央区にある本社からは、けっこうかかりますね。

 45分くらいかな。

 もちろん、車です。

 でも、五泉から本社に通ってる人もいましたからね。

 冬はたいへんだったと思います。

 途中、阿賀野川の堤防の上を走るんです。

 堤防の上ってのは、ガードレールも何もありません。

 設置しちゃいけないんだそうです。

 車がぶつかったりすると、堤防が崩れかねませんから。

 あくまで、堤防であることが第一義で……。

 道路であることは二の次なんです。

 ガードレールがありませんから、ちょっとでもハンドル操作を誤ったら……。

 堤防の法面を転げ落ちることになります。

 わたしは冬は、ぜったいに行きませんでした。

 用があっても断ってましたね。

 しかし、通勤の人は毎日ですからね。

 阿賀野川は、自然の川筋ですから、けっこう曲がってます。

 堤防はそれに沿って作られてますから、カーブが多いんですよ。

 アイスバーンになったら、どうなるんでしょうね。

 ま、わたしは、今後とも冬に行くことはないでしょうけど。


 それでは、簡単に五泉市を紹介します。

 ↓例によって、Wikiからの引用ですが(出典⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E6%B3%89%E5%B8%82)。

+++

 五泉市ごせんしは、新潟県の下越地方にある市である。

 越後平野の東にあり、阿賀野川と早出川が市内を流れる。

 ぼたん栽培が盛んで、苗木で全国1位、切花が全国2位の生産量を誇る。

 また、ニット製品の全国的な生産地である。

 新潟都市圏に属している。

 新潟市への通勤率は22.5%(平成22年国勢調査)。

 市域には南北に五泉、村松(旧村松町の中心部)の2つの市街地がある。

+++


 そうそう。

 今の五泉市は、旧・五泉市と、旧・中蒲原郡村松町が合併して出来たんです。

 2006(平成18)年のことです。

 現在の五泉市の人口は、4万6千人。

 面積は、351.91km2。


 うちの事業所に行くまでに、古い市街地を通ります。

 旧・五泉市の中心部。

 道は細く、建物は密集してます。

 火事になったら大変だろうなと思います。

 でも、うちの事業所は、中心部からは外れたところにあります。

 そこには、大きな駐車場を備えた郊外型のホームセンターやスーパーが立ち並んでます。

 家電量販店や、大きな書店まであります。

 本社のあるところより、遙かに便利。

 住みたいと思うほどです。

 新潟に通うのはお断りですが。


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