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グレイル・アイズ  作者: 九六式
冥海の使者
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化妖を狩る者達の学舎




 【魔獣】


 それはある日突然人々の前に現れ、日常を奪い去っていった。

 銃などの既存の兵器では太刀打ちできない彼らに対し、人々は新たに発見された粒子【魔素】を使用する対魔獣戦用武装【ハウンド】を開発。


 当初は軍隊に支給されたが、いつの日かそれらを駆使しフォリンクリ達を討伐することを専門とする職業が生まれた。


 それが【狩人(ハンター)】である。


 ここは【化狩学園都市(かがりがくえんとし)】。この国の首都圏付近の海上に新しく設立されたハンター育成やハウンド開発に特化した地域である。


 ハンター育成に力を入れているだけあって変化したこの星の環境で異能に目覚めた【能力者】と呼ばれる人々は勿論、魔素による影響で変異した人類【亜人】と呼ばれる人々も快く移住を受け入れている。


「学園長の挨拶。学園長、お願いします」


 呼ばれた中年の男性は頷き、壇上に上がる。


「えー、この度はご入学おめでとうございます。今日からあなた方は〜………」


 そしてここが化狩学園都市の中心に位置する学園【武凪士学園(ぶなぎしがくえん)】。世界で初めて設立された、ハンターの育成に特化した学園である。


 体育館に直結して建設されている仮想空間を使ったシュミレーションルーム、ハウンドの調整や強化、改造を行えるラボ。そして生徒寮の近くには広いトレーニングルームも存在する。


「全校生、起立。礼」

「……………」

「着席。新入生代表の挨拶。新入生起立」


 司会の声に新入生の生徒達が椅子から立つ。


「新入生代表、【深海(ふかみ)瑠花(るか)】」

「はい」


 今度は名を呼ばれた長い黒髪の少女が体育館のステージに向かって歩き出す。

 その姿は新入生代表に恥じない、他の生徒達とは違った雰囲気を醸し出している。


「…………」


 そんな少女と一瞬、チラッと目があった様な気がした。





「ハウンド」・・・名の由来は狩りを補佐する猟犬。形成した魔素の刃で切る刀剣型の「ソードデバイス」圧縮した魔素を光線の様に発射する銃型の「ガナーデバイス」の2種に分類分けされているが、ものによってはその両方の性質を併せ持つ物も。魔獣以外に対しては殺傷力をあまり持たないが、危険であるのには変わらないため、向けた対象が人間だった場合、内蔵されたセンサーが反応し、武装を展開できないように安全装置が作動する。また学園で支給されるものは授業以外では遠隔で安全装置を作動出来るよう細工されている。

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