表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】スマホを持たない二人は電話ボックスで出逢った -グラハム・ベルの功罪-  作者: ネームレス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/72

第43話 6月17日 水曜日①

 僕は昨日からあの封筒たちを家で保管している。

 今日の朝もやっぱり白い封筒が入っていて一通目と二通目と同じ三千五百二十円が入っていた。


 四通目はベースアップ? でもないか。

 たまたま昨日の金額がすくなくなっただけ? なんだろうこの中途半端な増減は? 今日の夜から明日の朝にかけてポストを見張ってみようか。


 見張りの時間は昨日推理したとおりで午前零時過ぎから午前四時の約四時間。

 僕は、また頭を悩ませたまま学校に向かう。


 見慣れた道を歩いていると六月の半ばだというのに夏を先取りしたような風が吹いてきた。

 この北海道、独特な自然の匂いを嗅ぐと本当にそこまで夏が来ているように感じる。

 六月もあと半月ほどで終わるし当然といえば当然か。

 

 でも北海道は油断できない。

 五月でも雪が降ることもあるし。

 突然の冷たい雨で季節が逆戻りなんてことはよくある話だ。

 季節でさえ一進一退、僕の現状と似ている気がした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ