表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】スマホを持たない二人は電話ボックスで出逢った -グラハム・ベルの功罪-  作者: ネームレス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/72

第39話 6月13日 土曜日⑦

 K市に行った外出気分が抜けなくてそのまま散歩に出た。

 家に独りで居たくないっていうのもあるかもしれない。

 今は地方銀行支店の前の歩道を歩いている。


 対面にはコインランドリーがある。

 今日は土曜日だからけっこう人がいて混んでいた。

 ここからでもベンチに座ってスマホを見ている人が確認できた。


 コインランドリーの端にある緑の公衆電話は誰にも使われていない。

 そりゃそうだスマホを持っている人にあの公衆電話は目に入らないだろうから。


 このコインランドリーはコインランドリーになる前個人商店だった。

 個人商店はずいぶん前に辞めてしまっていて、しばらくは空き店舗。

 けれどそこを利用して町外れにある建設会社の人がコインランドリーをはじめたそうだ。

 その緑の公衆電話はその個人商店のときの名残なのかもしれない。


 でも飲食店や個人商店が置く公衆電話はピンク色だったはずだけど、その公衆電話は緑。

 まあ、いっか。


 銀行を通り過ぎ橋を渡っていると橋の欄干に車の排気ガスで煤けた「ようこそ化石の町へ」の横断幕がある。

 化石の町って何度見てももう死んでしまった町のように思える。

 左右にある街路灯の電灯カバーも化石のデザインだ。


 日没後は発掘されたわけじゃない人工的なこの化石たちが橋を照らす。

 S町の化石推しはさらに盛り上がっていくのかな? 新しく開店する店もあれば閉まる店もある栄枯盛衰だ。

 僕は橋を渡り切ったところでさらに進んで右折した。


 せっかくだから学習センターにいって吹奏楽部の演奏を聴いていこう。

 突然、行ったたとしても生徒手帳もあるし水木先生が顧問だから大丈夫だろう。

 っとその前にホームセンターにも寄っていこう。


 アルバイト代はまだだけど僕の持ってるペンライトじゃちょと頼りないから買って帰ろう。

 僕は今、歩いている道をいったん引き返す。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ