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Cさんとの2回目のデートを迎える。私たちは四条河原町の居酒屋でお酒を飲んだり、焼き鳥を食べたりしながらいろんな話をした。付き合ったらどこに行きたいかという話になり、お互いの口から行きたい場所の名前がそれぞれ出てくる。彼女ができたら行きたい場所はないと即答していたAさんとは違い、Cさんについては脈ありだと感じた。
居酒屋で飲んだ後は鴨川を散歩する。その際にCさんから付き合ってほしいと告白され、私はそれを受け入れた。いい雰囲気になり、鴨川でキスもする。やっと彼氏できたと私は心の中で舞い上がっていた。
翌日アルバイトを終え、更衣室で携帯を見るとCさんからLINEが来ているのがわかる。電話で話したいことがある、とのこと。帰宅後、Cさんから電話が来ているので出る。すると、
「昨日の告白はなかったことにしてほしい」
と言われた。お酒が入っていたのもあり、お互いのことを知らないまま舞い上がってしまったというのがCさんの言い分だ。付き合うならもっとお互いを知ってからだとCさんは言っていたけれど、私としては告白をなかったことにするならもう終わりだと思っていた。そういうわけで私とCさんはもう連絡を取らなくなったのだ。
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続いて、4歳上で食品会社勤務のDさんとマッチングした。顔はタイプではないけれど、人柄が良さそうなのでやりとりから開始する。そこで行ってみたい飲食店の話になり、京都市内(といっても河原町や烏丸などの中心地からは離れている)のハンバーグ屋さんに行くことになった。土曜日の夕方なので予約した方がいいのではと言ってみると、Dさんは「待つことも楽しみの1つだと思いますが……。予約できないか聞いてみます」と言う。結局予約は受け付けていないそうで、そのまま現地に行くことになった。
最寄駅から少し離れているので、お店の近くのコンビニで待ち合わせする。服装についてはLINEで伝えていたので、Dさんはすんなり私を見つけられたそう。私たちはそのままお店に向かった。
お店では、どうしてアプリを始めたのかという話になる。他にお客さんいるのに大声でアプリ名を出すんじゃないと心の中では思ったけれど、女子大で出会いがないからと私は答えた。逆にDさんはどうかと聞き返すと、Dさんも男職場で出会いがなくアプリを始めたとのことだ。その場で次回は祇園で着物デートしようという話になり、次回の約束に繋げることができた。