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出会い

こちらの作品は、カクヨムさまにも掲載中です。

 オレは寒空の下、買い出し中です。

 

 あー、さみー‼︎

 

 さっさと買い物終わらせて帰ろうと心に誓った。

 

 

 しかし…

 

 

 

 突如道端にサルが落ちておりました。

 

 

 まぁ、正確にはサルのぬいぐるみなんですけどね。

 

 

 幸い落とし主は、オレの目の前にいた小学生。

 

 チャリに乗っておりますが、めっちゃ遅いんです。

 

 いや、正確には急いで漕いでいるから足は超高速で回っておりますが、たぶんアレは…ギアいちのやつ。

 

 

 

 なのでオレが走らなくても早歩きで歩いて追いつく速さなのです。

 

 そんなオレは、その女の子にぬいぐるみ落としたよって声をかけたんです。

 

 

 そしたらその女の子は、まさかの…

 

 

 …

 

 

 まさかのかわりびとでした。

 

 

 かわりびとって何って思いますよね?

 

 まぁ、変人ってことです…ね。

 

 

 でも、もしかしたらオレの感覚が変なのかもしれないので、勝手に変人扱いしてはなりませんよね。

 

 

 でも…気になるっ‼︎

 

 

 だってその子…拾ったぬいぐるみを首にぶら下げたんですよ。

 

 あたかもマフラーのようにさ…

 

 

 そのおさるは、おててにザリザリがついていて手がくっつくんですけどね…その手をくっつけて首に優しく巻いてマフラーにするなんて誰が想像いたしますか?

 

 

 てか、マフラーって感覚でつけているんだろうけど、後ろからみるとおんぶしてるみたいでなんだか可愛らしくも思えてきた。

 

 

 いや、見方によっては…取り憑かれている感…もある。

 

 

「もー…さるお、もう勝手な行動するんじゃないよ。」

 とさるに話しかける女の子。

 

 

 そしてその女の子は、オレにありがとう!と笑顔でお礼をいいまた自転車にまたがり超高速でこいで少し先に行ってしまった。

 

 

 ありがとうの笑顔がめっちゃ可愛らしすぎて、オレは脳みそがぶっ飛んだ。

 

 

 また会いたいな。

 

 てか、すぐ追いつく速さ…

 

 でも、追いついたところでね…

 

 …

 

 相手小学生だし…

 

 オレ中学生…

 

 

 まぁでも、たぶん…二度と会うこともないだろう。

 

 

 だって、オレはこの街の人間じゃないからだ。

 

 

 なんなら、この県の人間ですらない。

 

 そもそもオレは地球上の生き物じゃない…わけがない。

 

 

 ただの人間だけど、オレは今おばあちゃんの家に家族と来ているのだ。

 

 たまたま、コンビニにおつかいにきただけ。

 

 明日みんなで家に帰る。

 だから、もう会えない。

 

 

 自宅に帰ってからもあの子を思い出していた。

 

 

 可愛かったなぁ。

 

 そして変な子だったなぁと。

 

 

 オレの心には、キレイな川が流れている。

 

 

 とても澄んだお水がサラサラと流れているんだ。

 

 

 

 何日も何ヶ月経ってもオレはあの子を思い出すと、キレイな心の川が流れ出すのだ。

 

 しかし‼︎

 

 

 そんな川を一気に濁流にするのがオレの親友真輝斗(まきと)だ。

 

 

「オイッスーぅ、慶太けいた〜」

 と言いながらの、いきなりのタックル。

 

 …やつは、加減とやらを見失ったようだ。

 

 

 

「苦しいって‼︎アホか‼︎」

 と、軽くこついてやった。

 

「ごめんーー」

 と、謝ったかと思えば真輝斗はいきなり目を見開いて嬉しそうに

「今日転校生来るんだって‼︎それも清楚系美人‼︎」

 と教えてくれた。

 

 

「えっ?マジ⁉︎なんで知ってんだよ?」

 と聞くと真輝斗は、

「朝、昨日の宿題提出に行ったら偶然みちゃったんだよー。マジ可愛かったわー。うちの担任といたから、オレたちのクラス確定‼︎まじ最高〜」

 と、うっとりしていた。

 

 そんなにかわいいなら、オレも楽しみだとワクワクしながらホームルームを待った。

 

 

 そして先生に促され登場したのは、真輝斗が言うようにほんとに清楚系美人だった。

 

 

 が、めっちゃオレはその子の持ち物が気になって仕方なかった。

 

 

 鳥だらけ…

 

 

 なぜそんなにも鳥のキーフォルダーに鳥のバッチに、さらには鳥の柄のバッグって…

 

 

 しかもひよことかニワトリとか…知らない鳥もいて、とにかくいろんな鳥の種類がすごかった。

 

 

 そして名前が…瀬山 ミク

 

 と、名乗った。

 

 

 鳥、関係なかった。

 

 

 あ、でも山が好きなのかな?

 

 

 苗字にも山入ってるし。

 

 だから、バードウオッチングが好きなのかもしれない。

 

 オレはそう思い瀬山さんに早速休み時間聞いてみることにした。

 

 

 しかし‼︎彼女は、人気者になりいつも誰かと話をしていたので、入る余地なし‼︎

 

 

 あ、ところでオレたちは中学生なんですけどね、オレはサッカー部で真輝斗がどうしてもバレー部のマネージャーに瀬山さんを誘いたいっていうから、オレも巻き添えをくらった。

 

 

「あのー、瀬山さん…」

 

 真輝斗が恐る恐る話しかけると瀬山さんは、

「なに?」

 とオレたちの方を向いてくれた。

 

 

 そして恥ずかしがり屋の真輝斗にかわってオレはバレー部マネージャーの勧誘をいたした。

 

 

 すると…

 

 

「とりあえず三年くらい考えさせてもらってもいいかな?」

 と笑顔で言われました。

 

 

 これはもうみんな…卒業しておりますね…。

 

 

「脈なしだ。残念だが諦めよう」

 と、オレは真輝斗をなだめた。

 

 

 すると真輝斗は、簡単に諦めてさっさと部活へと向かった。

 

 

 切り替えはやっ‼︎

 

 ってか…瀬山さんの笑顔をみてオレはドキッとした。

 

 

 ハートがバクバクいたしました。

 

 

 …

 

 これって…恋なのでしょうか⁇

 

 

 …

 

 それはどうだかわかりませんが、オレも部活に行こうとしたら瀬山さんにとめられた。

 

 

 えっ⁉︎

 

 なんですか⁇

 

 

 

 

 続く。

 

 

 

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